伊方原発で火砕流の心配をするなら

 広島高裁が先週13日に、愛媛県にある四国電力伊方原子力発電所3号機の運転差し止めを命じる仮処分を決定した。阿蘇山がカルデラ噴火したら、伊方原発にも火砕流が到達して壊滅的な被害が出ることが想定されるという理由からだ。

 僕は原発に反対だし、阿蘇山がカルデラ噴火する可能性もなきにしもあらずだと思っている。しかし「阿蘇山が大規模なカルデラ噴火を起こす可能性があるから原発はなし」というのは、話としてはずいぶんとスケールの違う話がごっちゃになっているのではないか。

 阿蘇山の火砕流が愛媛県の一部を飲み込むような大規模噴火が起きたら、それは原発事故とは比較にならないぐらい大規模な被害が火山噴火単体で生じているんじゃないのか? 阿蘇山のカルデラ噴火を心配して原発を運転停止にするなら、そもそも九州一帯から四国の西側、中国地方などは、人が住むのを最初から禁止すべきだと思うぞ。

 阿蘇山で大規模なカルデラ噴火がひとたび起きれば、西日本だけでなく日本全域が深刻なダメージを被ることは間違いない。そこでひとつの原発の稼働の是非を問うのは、台風による堤防決壊で家が流されそうになっている中で、ベランダにある植木鉢を心配しているようなものだろう。なんだかひどく滑稽だ。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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