国会は解散し、民進党も解散する

写真:時事通信

 衆議院はよくわからない形で解散したが、これは安倍首相にとって選挙をする前からの勝ち戦だろう。何しろ野党第一党の民進党が「希望の党に合流する」という意味不明の理由で、事実上消滅してしまうからだ。

 国政選挙に自分の党の名前で候補者を立てない国政政党なんて、少なくとも僕は今までに聞いたことがない。弱小政党ならさまざまな理由で他党と相乗りはあり得るだろうが、民進党は国会の野党第一党なのだ。それがこの体たらくでは、与党の勝ちは決まったようなものだ。

 野党共闘はこれで足をすくわれ、共産党も維新も「うちはうちでやる」と独自路線を宣言。民進党は他党の信頼を失い、希望の党からも「誰でも受け入れるわけではない」と冷水を浴びせられ、もうまったく何やってんだか……。

 このダメダメぶりは前原代表だからダメというわけではなく、もう民進党は賞味期限が完全に切れてしまっているのだ。

 冷えたビールはコップに注いで泡が立っているときが一番美味い。民主党がブームを起こしたときというのは、まさにそういう状態だった。しかし民主党印のビールはあっという間に泡が消えて、ぬるくなって気が抜けてしまった。こうなったらもう、誰も手を付けない。

 泡が消えて生ぬるくなったビールを再び泡立たせるためには、新しい冷えたビールを上から注ぐしかないのだ。それが「希望の党との合流」という作戦なのだろうが、ぬるいビールが混じれば冷えていたビールもぬるくなる。希望の党の側は、頭数がほしいから民進議員の合流に異論は無いだろう。しかし民進の議員が混じっても、民進色を出させないはずだ。ぬるいビールによるイメージダウンは避けたい。

 次の選挙は自公与党と希望の党の一騎打ちという話もあり、自民党の側もそうしたムードを出そうとしているらしい。しかしこれは勝負にならないと僕は思っている。希望の党には、かつての維新の会ほどの勢いも感じられない。選挙は自民党の勝利に終わるだろう。へたをすれば、前回の選挙以上の大勝かもしれない。

 自民党政権にウンザリしている人は、野党に票を投じるしかない。しかしいったいどこに投票すればいいのだろうか? こういう場合は「勝てそうな野党に票を入れる」というのが鉄則なので、やはり希望の党に入れるべきか。それとも老舗野党の共産党に希望を託すか。

 とりあえず自分の選挙区の趨勢を見て、「勝てそうな野党」がどこになるのかを見極めるしかない。やれやれ。なんだか盛り上がりに欠ける、憂鬱な選挙になりそうだ。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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