イースターは「良いスタート」の日

 4月16日の日曜日はイースター(復活祭)だ。イースターは日本に絶対に定着しないと思っていたのだが、きゃりーぱみゅぱみゅの新譜「良すた」が出たので、ひょっとすると風向きが変わるのかも……と思い始めている。

 イースターが日本に定着しない理由は、以前ブログにも書いている。日付が毎年コロコロ変わること、日本では同時期に他の行事が多いこと、商業展開しようにも具体的な商材と結びつきにくいことなどだ。

 イースターは一番早ければ3月22日、遅ければ4月25日になる。これを確認するには教会歴のカレンダーが必要なのだが、既に何十年後までの日取りが既に明らかになっているので、イースターが日本でもポピュラーな行事として定着していけば、カレンダー屋や手帳屋が日取りを印刷してくれるようになるだろう。

 きゃりーぱみゅぱみゅの「良すた」はキリスト教の復活祭とはまったく何も関係ないのだが、この時期に「新しいスタート」を迎える人々に対する応援歌のような体裁になっている。「イースター」は「良(い)いスタート」なのだ。

 イースターの時期には日本に既存の行事がぎっしり詰まっているのだが、これらも結局はすべて「新しいスタート」や「一面の節目」を記念したり祝ったりするものが多い。卒業や卒園はひとつの季節が終わり、新しい何かを待望する時であり、新年度や新学期、入学、進級、就職などは、文字通りの新しいスタートにあたる。

 春の花見にしても、日本ではそれを「冬の終わり」ととらえ、桜の時期が終わって葉桜になればそれはもう「初夏」のはじまりになる。「イースター」を「良いスタート」に読み変えたのは、結構いい線なのではないだろうか。

 こうしたキリスト教行事の「読み変え」に違和感を持つ人もいるかもしれないが、伝統的なイースターの習俗にしても、イースターは「新しいスタート」の意味を含んでいたのだ。例えばイースターエッグは「命の誕生」を意味する物だし、イースターバニーは「多産の象徴」であり「新たな命」の芽生えの象徴だった。「イースター・パレード」は、もともとイースターの時期に服を新調した人たちが町を散歩するという習慣だ。これも「新しいスタート」と結びついている。

 「良すた」がこの季節の定番ソングになるかどうかは不明だが、イースターが日本で商業化されるとすれば、3月末から4月にかけての「新年度」「新生活」「新スタート」をひっくるめたものになるのかもしれない。それは必ずしも伝統的なイースター像とは離れていないと思う。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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