山口組の綱領は素晴らしい!

 日刊ゲンダイの記事に山口組の綱領が少しだけ紹介されていたので、Wikipediaで調べて全部を読んでみた。

 これは道徳的に素晴らしいことが書かれている。ここに書かれていることは、あらゆる組織に適応できる普遍的なものだ。これを否定できる人はまずできないだろう。

 以下、Wikipediaから引用した綱領の全文だ。

山口組は侠道精神に則り国家社会の興隆に貢献せんことを期す。
一、内を固むるに和親合一を最も尊ぶ。
一、外は接するに愛念を持し、信義を重んず。
一、長幼の序を弁え礼に依って終始す。
一、世に処するに己の節を守り譏を招かず。
一、先人の経験を聞き人格の向上をはかる。

 この綱領は三代目の田岡組長時代に作られたそうだが、かなり教養と知恵のある人が作ったのだろう。山口組の中にこれだけの教養を持つ人がいたか、あるいは親しくしていた人に作ってもらったのかもしれない。

 これは簡潔で無駄がなく、伝統的な道徳律に沿っていて、どんな組織にあっても適応できる原則だ。少し前に話題になった「電通鬼十則」は仕事の上での原理原則だったが、これは人間が生きる上での原理原則を説いている。

 5つの項目はそれぞれ、組織の内側における原則、組織の外と接する時の原則、対人関係における原則、社会的な立場についての原則、個人の成長についての教えからなる。じつに立派なもんです。

 「長幼の序を弁え礼に依って終始す」というところは、やくざ社会であればおそらく杯事での親子兄弟関係によって決まってくるのだと思う。(年齢に関係なく兄弟の序列が決まるのは、芸人の世界に近いのかも。)

 「世に処するに己の節を守り譏を招かず」というのも良い。「譏(き)」というのは「そしり」のことで、他者から悪口を言われること。やくざだから当然それを悪く言われることはあるだろうけれど、ここでは「節を守り」というのが大事。節を守った上で他人様から何か言われたとしても、それは恥ずべきことではない。しかし節を曲げて他人から批判されるとしたら、それは自分の不徳であり、人としても恥ずかしいことなのだ。

 ところで「教育勅語には大切なことがたくさん書かれている。だから子供に教えるべきだ」という人は、同じように「山口組の綱領には大切なことがたくさん書かれている。だから子供たちに教えても構わない」と言うだろうか? それとも「どんなに立派なことを言っていても、反社会的な暴力集団の綱領などとんでもない!」と言うだろうか。

 もし山口組の綱領を子供に教えるのが「とんでもない」のだとしたら、教育勅語もやはり子供に教えるのは「とんでもない」ものだと思う。中に書かれている道徳的に訓戒がいくら正しかろうと、その前提となる「天皇主権の疑似神権国家」という枠組みがダメだからだ。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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