易占の勉強法について

易入門

 柳下尚範の「易入門」が届いたのでパラパラと目を通している。

 単なる占術の入門書ではなく、易経のたどった歴史などにも解説された、学問的な易学の入門書になっている。これで1,000円+税は安いな……。

 この中に易占の勉強法が書かれている。

  1. 易の機構をよく知ること。
  2. 八卦の象と、卦名及び象位を覚えること。
  3. 大成卦の象と、卦名及び卦を理解すること。
  4. 爻辞の意を理解すること。

 入門者は1〜3をまずしっかりマスターする必要があるようだが、僕はまだ2の部分に取りかかったぐらい。先は長いな……。

 占筮についてはただ占うだけでなく、ノートを作って結果を振り返ることが大切らしい。これを繰り返していると、占いとしての精度が上がっていくそうだ。

 僕自身は占いそのものには興味がないのだが、特定の文書によって何事かを解釈していくということに大きな関心を持っている。じつはこれは、キリスト教徒が聖書を解釈するのと同じなのだ。

 聖書は単なる古文書ではなく、キリスト教徒の生活の指針となる信仰の書だ。教会の礼拝で聖書を読み、牧師がそのテキストに基づいて説教をする。その説教の内容を信者が自分の生活に照らし合わせて再解釈し、聖書の教えを生活の中に生かしていく。

 じつはこれと同じことを、古代の中国人は易経でやっていたのだ。

 まず自分自身の抱えている問題を易に問う。その上で、易経のどのテキストを読むべきかを筮竹によって決める。これが占筮だ。こうして得られたテキストを、易者と占問者があらかじめ問うていた問題と照らし合わせて解釈し、自分自身の生活に生かしていく。

 易経は中国で儒教の基本的なテキストとなり、卦や象の解説として儒教道徳的な必ず付随するようになった。西洋人にとっての聖書と同じものが、じつは東洋人にとっての易だったのではないだろうか。

 というわけで、キリスト教を信じていないのに僕は聖書を読み、占いを信じていないのに易を学ぶのです。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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