さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ

 昨年からイロイロと話題になっていたマンガを、ようやく読みました。

 風俗レポートではありません。タイトルにある「さびしすぎて」の何たるかを、全体の半分以上を使って切々と分析し訴えるのです。作者はなぜさびしいのか、どのくらいさびしいのか、それはどうすれば解消できるのか。それを作者は、どんどん掘り下げていくわけです。

 正直この作者の気持ちが今の僕にはさっばりわからないのですが、生きづらい性格を抱え込んだまま、より生きづらい方向へどんどん自分を追い込んでいく人たちは、結構多いのかもしれないなぁ……と思ったりはしたのです。

 「生きる」という実感が希薄になっているからこそ、「生きる」とか「生きねば」という概念に圧し潰されそうになってしまうのかも。

 この作者ほど僕は思いつめていなかったけれど、生活に関する知識がほとんどないまま、頭でっかちになってあれこれ考え込んで、自分がそれを経験したことがないままにあれもこれもジャッジして、その中で自分ががんじがらめになっていくというのは、僕も何となくわかるような気はします。僕も若い頃は、そんなようなところがあったからね……。

 この作者の気持ちがわからないなりに、「自分はどうだっただろうか?」と過去の自分の想いを反芻させられてました。

 この作者が今後どんなマンガ作品を描いていくのかはわからないけれど、自分の気持ちや周辺のことだけをずっと描き続けていくのは難しいでしょう。ただこの作者は、とりあえずこの作品を描いたことで自分を解放して救われたわけで、「ああ、マンガを描くことにもそういうカタルシス効果があるのだなぁ」と思ったりはしたわけです。

 そういう意味では、このマンガは文学に近いでしょうね。体験レポート型のエッセイコミックというよりも、むしろ私小説の世界だと思います。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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