節分の恵方巻きはやめないか?

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 節分に恵方巻きを食べるという習慣は、ここ10年ぐらいですっかり定着したように思う。

 おそらくコンビニあたりが仕掛けた「新しい伝統」だろう。しかしこれによって、コンビニは儲けが出ているのだろうか?

 ブームが盛り上がっていく過程では、確かに多少の儲けは出たと思う。それまでなかった新しい市場を開拓したのだから、そこで利益が出るのは当然だろう。

 でも現在はどうだろう。これでちゃんと儲かってるんですかね?

 僕自身はこの恵方巻きの習慣を、なるべく早く廃れさせる方がいいと思っている。理由はこの習慣によって、誰も得をしているようには思えないからだ。

 スーパーやコンビニでは、節分の日の日没以降、盛大に恵方巻きの投げ売りがはじまる。それでも閉店間際まで売り場には大量の恵方巻きが余り、客は見向きもしない。たぶん売れ残れば破棄だろう。

 そもそも恵方巻きは値段が高くないだろうか? 普段スーパーや持ち帰り専門の寿司屋で売っている太巻きに比べて、ずいぶんと割高な値段が付いているように思う。

 季節商品だからだろうか? 僕は違うと思う。これは売れ残りを投げ売りすることや大量の破棄商品が出ることを見越して、その分の値段が正価に上乗せされているのだ。

 恵方巻きに似たような習慣として、バレンタインのチョコレートがある。しかし恵方巻きとバレンタインのチョコは、似たもののようでまったく違うものなのだ。

  • バレンタイン商戦は2月に入るとスタートして商店の店先に商品が並びはじめる。チョコが消費されるのはバレンタインデー当日だけでなく、その前後数日に及ぶと思われる。これに対して、恵方巻きは節分の1日だけの商品だ。

  • バレンタインのチョコは日持ちのする商品で、店頭でも数日や数週間は置いておける。食べるのもバレンタイン当日でなければならないわけではない。これに対して恵方巻きは生ものであり、節分当日に店頭に出し、その日のうちに売り切らなければならない。

 バレンタインのチョコではなく、クリスマスのケーキなどでも同じかもしれない。ケーキは消費期間がクリスマス前後の数日間にわたっている。店頭では12月20日頃からケーキを売り始め、25日までに売り切って終わりだ。

 恵方巻きが季節商品として最悪なのは、やはり「節分の1日だけの商品」というところにあると思う。冬至のゆずやカボチャは別の日にも売れる。土用のウナギを別の日に食べてもいいだろう。そもそもこれらの商品は、売れ残りを2〜3日かけて安売りしたって構わない。でも恵方巻きは節分の日に売れなければ、即ゴミ箱に直行するしかない。翌日には売れないのだ。

 恵方巻きを持ち上げてブームにし、日本社会に定着させた人たちは先見の明があったのかもしれない。でももうそろそろ、恵方巻きに対して待ったをかける人たちが現れてもいいのではないだろうか。

 マスコミは節分の時期に「今年はこんな恵方巻きが売られます」とブームを盛り上げることで、結局は大量の食品ロスを生み出しているということを自覚した方がいいと思う。

 節分の恵方巻きというのは、大量の食品ロスを宿命的に生み出さざるを得ない「悪しき習慣」だと思う。大手のスーパーやコンビニの中から、「我が社は恵方巻きの扱いをやめます」という声が上がることを期待したい。

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投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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