今年最初の卦は「中孚(ちゅうふ)」でした

易経

 Amazonに注文していた角川ソフィア文庫版「易経」が届いたので、物は試しに今年の運勢を占ってみました。

 まあ実際には運勢を知りたくて占いをしているわけではなく、易占の実態を少しでも実践的に知ろうと思ってやっているわけですけれど……。

 易占には本来なら筮竹(ぜいちく)を使いますが、簡易な方法としてコインを使います。今回使ったのは十円玉。これを3枚用意して振り、裏表を確認します。

 今回購入した「易経」には、コインを1枚ずつ振って表なら陽、裏なら陰という簡便な方法が紹介してありますが、僕はもう少し本格的に、3枚のコインを一度に振って、老陽・小陽・小陰・老陰の4種類の爻(こう)を出す方法にしました。これを擲銭法(てきせんほう)と呼び、千年以上前から中国で行われていた占法だそうです。

 まあ本格的と言っても、この擲銭法がそもそも略式なんですけどね。それでもこの方法を使って、筮竹を使うのと同じように「変爻(へんこう)」を導き出すことができます。

 3枚のコインを振ると、裏表のパターンは次の4種類になりますが、それぞれ出現する確率が異なります。

  • 大陰:3枚すべて表/確率は8分の1
  • 小陽:2枚が表で1枚が裏/確率は8分の3
  • 小陰:1枚が表で2枚が裏/確率は8分の3
  • 大陽:3枚すべて裏/確率は8分の1

 この出現率は筮竹を使った占法とは少し異なっているようですが、それをあまり気にすることはないようです。プロの易者が筮竹を使って行う略筮法(りゃくせんほう)は陰陽2種類の爻しかない大ざっぱなものですが、それでもちゃんと占いの結果は出せるのです。

 さて、こうしてコインを振って今年の運勢を占ったところ、爻は小陽・小陽・小陰・小陰・小陽・小陽の順に出ました。この結果を下から上にメモしていきます。最初に出た爻が一番下で、最後に出た爻が一番上になります。最初の3つの爻(下半分)が内卦で、今回は「兌(だ)」という卦になります。次の3つの爻(上半分)が外卦で、今回の卦は「巽(そん)」です。

 陰陽の組み合わせで出現する卦は8種類ですが、それぞれ自然現象を象徴する意味があります。「兌」は沢を意味し、「巽」は風を意味します。このふたつの卦を組み合わせたものが易占の結果で、今回は「中孚(風沢中孚)」という卦になりました。

 爻の中に老陽や老陰があると、それは変爻という特別な爻になります。老陽は陰に変化し、老陰は陽に変化すると考えられるのです。爻が変化すれば、卦も変化します。(易経・易占の「易」とは「変化する」という意味で、英語では易のことを「Classic of Changes」と呼ぶこともあります。)

 こうした変爻については易経の中にも爻辞(こうじ)という特別な解説が付くのですが、今回僕が占った時は老陽も老陰も現れませんでした。そのため占いの結果は「中孚」の卦辞(かじ/卦の本体の意味)だけで、他は何もありません。偶然ですが、試しに占ってみる機会としては面倒がなくて良かったです。

 で、肝心の「中孚」の卦辞は以下の通りでした。

豚と魚である。吉。大河を渡るのによい。占問したことには利がある。

 はい。何言ってんだかさっぱりわかりません。

 易占の意味は、占いの結果として示される卦辞や爻辞の言葉と、それを構成する八卦の形状と象徴される事柄、占いの対象となる物事や人物の置かれている状況や進んでいる方向など、相互の関係性の中で生まれてきます。同じ卦が出たとしても、占う人や占う時が異なるなら、そこには別の意味が生じてくるとのこと。

 易経に示された言葉は、そこだけでは占いとしては意味を持たないわけです。そこに示された意味不明の言葉を、自分自身の置かれた環境や状況に当てはめて、ああでもない、こうでもないとこねくり回し、隠された意味を発見していくところに、占術としての易の醍醐味があるようです。

 まあまだまだよくわからないところもありますが、とりあえずしばらく続けてみます。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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