誰も失敗の責任を取らない日本

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 福井県敦賀市にある高速増殖炉もんじゅの廃炉が、いよいよ決まったようだ。

 1967年に動力炉・核燃料開発事業団(動燃)が設立されて本格的に計画がスタートしてから、来年で半世紀を迎える時点での決定だった。政府は廃炉には30年、費用は最低でも3750億円かかると試算しているらしいが、技術的に確立していない部分もありそうだし、実際の廃炉費用はもっと増えてもおかしくない。

 もんじゅは計画開始から半世紀。竣工からも四半世紀以上の時間がたっている。それでいながら、運転実績は250日。あくまでも将来を見据えた実験的な原子炉だったとはいえ、1兆円以上の国費を投じた割にはあまりにも採算の悪いものに終わった。

 それにしても廃炉決定までが遅すぎる。「もんじゅはダメだろう」という話は反原発派がもう何十年も前から言っていたことだし、原発推進側も「高速増殖炉の開発は続けるにしても、もんじゅはもうダメだ」という認識にかなり早い時点で立っていたのではないだろうか。

 にもかかわらず計画に固執し続けたのは、「計画の失敗」に対する責任を誰が取ればいいのかという、役所や政治家たちの都合だったような気がしてならない。今の時点で廃炉が正式に決まったのは、もんじゅの計画に関わった人達があらかた現役を引退し、責任を追及されるべき場から安全圏への避難を終えたからだろう。

 もんじゅの計画は失敗だった。その失敗の責任を、誰がどんな形で取るのだろうか? おそらく誰も責任を取らないし、誰もこの問題を総括しようとすらしないと思う。ならばそれをするのはマスコミの役目のはずだが、マスコミが何を論じても社会的な影響力はもはやほとんどないしなぁ……。

 だれかもんじゅの問題を、ドキュメンタリー映画にしてくれないだろうか。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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