自律訓練法とマインドフルネス瞑想

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 マインドフルネス関連の本を読んで自分でいろいろ試しているのだが、やりながら「これは似たようなことを昔もやったことがあったな」と思い出した。それは自律訓練法だ。

 自律訓練法を知ったのはデザイン専門学校に通っていた頃だった。学校の授業で心理学の講義を取ったら(デザイン学校なのになぜかそんな授業があったんです)、そこで講師の先生が自律訓練法について簡単なレクチャーをしてくれたのだ。実際にやってみて「これは面白い」と思ったので、その後しばらくやっていたし、その後も思い出したようにやっている。

 マインドフルネスと自律訓練法の共通点は、自分自身の身体の様子に集中するという点だ。マインドフルネスでは呼吸に意識を集中するのだが、じつは自律訓練法の中にも呼吸に集中するプロセスがある。マインドフルネスでは自分自身の足先から頭まで順番に意識を集中してスキャンしていくプロセスがあるのだが、自律訓練法も最初にやるのは自分自身の手と足に意識を集中することだし、その後は自分の腹部に意識を集中し、最後はひたいに意識を集中する。

 要するに、どちらも似ている部分が多いのだ。

 今回改めてネットで自律訓練法について検索してみたところ、これを瞑想の一種だと紹介しているサイトがいくつかあった。確かに瞑想にも似ている。でも自己暗示や自己催眠を利用したリラクゼーションの一種というのが、たぶん自律訓練法の一番の役割だと思う。

 瞑想の目的は心の調整や訓練だが、自律訓練法が目指しているのは肉体的な緊張を取り除いてやることだ。肩こりや冷え性などには効果があるだろう。精神的なリラックス効果もあるので、寝床の中でやればすぐに熟睡できる。(ただし夜中に目が覚めて寝付けなくなってしまったときは、半分寝ぼけているせいか自律訓練法で寝ようとしても上手く行かないことが多い。集中するプロセスが上手く行かないのかもしれない。)自律訓練と瞑想には方法や目的に重なり合うところも多いのだが、やはり目的の中心が大きくずれているのかもしれない。

 ただし最近のマインドフルネス・ブームは、じつは自律訓練が目指しているのと似た目的を持って行われていることも多いようなのだ。リラックスできます。集中力が付きます。鬱症状が改善します。仕事が上手く行くようになります。人間関係が良くなります……などなど。こうした目的なら、マインドフルネスよりも自律訓練法の方が手っ取り早く効果が出ることもあると思う。

 個人的にはマインドフルネスより自律訓練法の方が手っとり早く効果が自覚できるような気がするので、瞑想訓練の第一歩、あるいは瞑想と隣接する似て非なるものとして、自律訓練法がもっと注目を浴びてもいいような気はしますけどね……。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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