エスカレーターで転んでヒヤリとする

東京国際映画祭

『モンスター・ウィズ・サウザン・ヘッズ』の上映終了後に行われた記者会見の様子

 ふと思い立って今週から朝の散歩とスクワットをはじめたのだが、今日になって筋肉痛がやって来た。年取ると筋肉痛は翌日ではなく、翌々日に出るらしい。なんとなく足が重くて、今日はエスカレーターを歩いて登っていたらステップを踏み外して転んでしまった。

 一歩間違えれば周囲を巻き込んで大惨事になったり、転んで手を付くところが悪ければ大けがをするところだった。気をつけなければ。せめて歩くときはベルトを掴んで歩こうと思った。

 もう手ぶらでスタスタ歩けるような年じゃないんだな、きっと。足腰が弱ってきている。まあそれを自覚して、散歩だのスクワットだのという話になっているわけだけど……。

 今日は映画祭で2本の映画を鑑賞。

 1本目は『三日月』というインドネシア映画で、インドネシアのイスラム信仰がモチーフになっている。敬虔なムスリムが多いインドネシアでも、信仰と世俗化が起きている。世界レベルで見るとイスラムは「過激派」や「宗教テロリスト」の存在が問題になっているのだが、インドネシアの世俗化した、それでいて国民の文化的アイデンティティと切り離せない信仰というのは、それなりにいい感じだと思うんだけどね。

 次の上映まで1時間以上時間があいていたので、今日は近くのサイゼリアでランチを食べながら、仕事の資料の確認。上映開始10分ぐらい前に会場に戻り、今日2本目の映画を観る。

 2本目はメキシコ映画『モンスター・ウィズ・サウザン・ヘッズ』。医療保険制度の不正を告発した作品というつながりで、僕はデンゼル・ワシントンが主演した『ジョンQ -最後の決断-』(2002)を思い出した。顧客に高額な保健料を支払わせながら、いざ病気になっても医療費の支払いを渋る保険会社。病院の調整担当医は、患者の治療をストップするたびに保険会社から高額な報酬を受け取って豪邸に住んでいる。ひどいありさまだ。

 日本は国民健康保険があって幸せだけど、これもいずれは破綻するかもしれない。アメリカの医療保険会社は日本への参入を虎視眈々と狙っている。この映画に描かれた世界は、10年後、20年後には、日本でも当たり前になるかもしれない。

 上映終了後に記者会見。監督とプロデューサーが会見に出てきたのだが、プロデューサーは来日した日本の印象について少し話したぐらいで、そのあとはほとんど監督の質疑応答が続いていた。

 この手の記者会見ではいつも思うけれと、外国の映画関係者は記者からの質問に対して「映画がすべてです。解釈は観た人におまかせします」みたいなことはまず言わない。映画の狙い、テーマ、メッセージ、演出の意図、メタファーの解説、その他について、じつに詳細に解説してくれる。でもそれによって、「作り手の狙いは必ずしも映画の中で実現できていないなぁ」とかえって評価が低くなってしまうこともあったりするわけですけどね……。

 『モンスター・ウィズ・サウザン・ヘッズ』はすごく面白い映画だけど、監督が盛んに力説していた脚本や演出の意図は、必ずしも映画から読み取ることができなかったと思う。「あ〜、そういうつもりだったのね。ぜんぜんわかんないけど」みたいな感じ。まあそれでも、この映画は面白かったけどね。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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