ブッダの言葉の魅力

ダンマパタ

 以前は聖書を読んでいたのだが、一通りの通読ノルマはこなして一段落したので、最近は仏教の経典を読んでいる。

 本当は手広く大乗系の経典に手を出すべきなのだろうが、気に入って何度も拾い読みするのは「ダンマパタ」だ。岩波文庫からは中村元訳で「真理のことば」というタイトルで発行されていて、たぶんこれが日本で一番売れている「ダンマパタ」の翻訳なのではないだろうか。

 「ダンマパタ」は成立時期がとても古い経典のひとつで、それだけ釈迦の説いた教えそのものに近いのではないかと言われている。釈迦の説いた教えはとてもシンプルだった。「人間には苦しみが付きまとう(苦諦)」「その苦しみには原因がある(集諦)」「苦しみの原因を取り去る方法はある(滅諦)」「そのために修行しろ!(道諦)」というものだ。まあ実際に修行するかどうかはともかくとして、釈迦の考えた苦しみについての教えは面白い。

 釈迦は人間の苦しみを心の問題だと考えた。もちろん暑い寒い痛い苦しいといった肉体的な苦しみもあるわけだが、人間の根源的な苦しみの原因は心にある。本当の苦しみは肉体が苦しいのではなく、心が苦しいのだ。そこで釈迦の説く修行は「いかにして人間の心を整えるか」という、人間の内面に向かって行く。

 「ダンマパタ」やそれと同じぐらい古い経典である「スッタニパータ」から主要な語句だけを抜き出した「ブッダの言葉」という本が出ているのだが、これはちょっと時間があるときにパラパラながめるのにいいです。「ダンマパタ」で僕が一番好きな言葉も、この本の中に紹介されている。

学ぶことの少ない人は、
牛のように老いる。
かれの肉は増えるが、
かれの知慧は増えない。

 これを読むたびに、「やばいな〜」と思ってます。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中