映画瓦版の過去記事でドキリ

クロスロード Crossroad

 青年海外協力隊をモチーフにした青春映画『クロスロード』の試写の後、中年の男性に「どうでしたか?」と話しかけられた。相手は配給会社や宣伝担当ではなく、この映画のプロデューサーだった。映画の感想について少し話した後、「ぜひ名刺交換を」というので名刺を手渡したのだが、その瞬間に相手が「あっ! 服部さんだ!」と言って少し笑った。

 先方が差し出した名刺には「香月秀之」の名前。かつて『借王(シャッキング)』シリーズなどで一世を風靡した映画監督だ。『クロスロード』はすずきじゅんいち監督作だが、今回は香月監督がプロデューサーとして製作を担当している。

 ここから話は『クロスロード』を離れて脱線する。

 「服部さんには僕の映画をメチャクチャにこき下ろされたことがある。覚えてますか?」と言うのだが、すいません、ぜんぜん覚えてません。

 「『9-NINE/ナイン』と『バックステージ』をボロボロに言われたんだ。『バックステージ』では主演の高田宏太郎の髪型がダメだとか、そんなことまで書かれたけど、覚えてます?」と追い打ちをかけられた。でもそもそもの話として、僕は『9-NINE/ナイン』や『バックステージ』について、そんな映画があったことすら覚えていない。

 「あれはわたしにとって初めての映画だったんですが、服部さんにはぜんぜん誉めてもらえなくて」と、近くに立っていた女性プロデューサーの櫻井さんがつぶやいた。

 「あんまりひどく書かれたんで、僕はそのとき服部さんにメールしましたよ。この映画を撮った香月ですけど……って。そしたらちゃんと返事もらいました。覚えてませんか?」と香月監督。すいません。それも覚えてないんです。

 ちなみにここで出てくる映画のタイトルはどれも15年ぐらい前のもの。『9-NINE/ナイン』は2000年、『バックステージ』は2001年の作品。そんな昔の映画で、しかも自分としてはあまり感銘を受けなかった作品のことなど、観た方はもうすっかり忘れている。でも作った側はやっぱりそれぞれの作品に思い入れがあって、あれこれ書かれればちゃんと覚えてるんですね……。

 そのあとは『クロスロード』の撮影がいかに大変だったのかなどの話も少し聞いたけど、僕の表情はちょっとぎこちない笑顔になっていたかも。いやはや、ちょっと冷や汗をかきました。

 後から調べたら、僕は当時の香月監督の作品だと『KUMISO 組葬』(2000)が面白かったと誉めているぐらい。脚本作の『突破者太陽傳』(2000)は面白かったけど、これは高橋玄監督の作品。最近の香月監督作はじつはほとんど観てなくて、『君が踊る、夏』(2010)や『明日に架ける愛』(2011)は試写状をもらったような気もするけど見落としている。最後に観たのは2013年の『極道の妻(つま)たち Neo』で、これについても僕の評価はボロボロです。

 なんか相性があまり良くないのかな。長く活躍している監督だから、評価している人も多いんでしょうけどね。香月監督からもらったメールが気になって調べてみたけど、古いメールはGmailにバックアップがないのでさっぱりわからなかったなぁ……。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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