読んでから見るか、見てから読むか

ボクは坊さん。

 先日観た映画『ボクは坊さん。』の原作を図書館で借りてきた。映画自体は正直ちょっと物足りないものだったのだが、脚本はわりとしっかりできていたと思うので、脚本家が原作をどう料理してあのような脚本を作ったのかが気になったのだ。

 僕が子供の頃、映画とのタイアップ戦略で盛り上がっていた角川文庫のキャッチコピーに、「読んでから見るか、見てから読むか」というのがあった。この二択で言えば最近の僕は明らかに「見てから読む」派になっている。しかしこれは、原作の内容が知りたいわけではない。原作を読むことで、映画のことをもっとよく知りたいのだ。

 原作を読むと、映画が原作のどこをピックアップして膨らませ、どのように構成し直しているかがわかる。映画の作り手が原作のどこに興味を持ち、観客に何を伝えたくて映画を作ったのかが見えてくる。

 映画にならなかった原作にのみ書かれている設定やエピソードが知りたいわけではない。そんなものは、映画にならなかった時点で意味がないのだ。むしろ大事なのは、映画の作り手がなぜそれらの設定やエピソードを映画からは省略したのかにある。それは不要だったから省略したのか。それとも、他のエピソードなどで補えると思ったのか。

 本当は映画と原作の他に、脚本も読めるといいんですけどね。映画の脚本は「月刊シナリオ」などに掲載されることもあるけど、公開されている映画の全体量に比べればごく一部。映画を学んでいる人向けに、電子書籍化して配布するようなことがあってもいいのかもしれない。版権の問題もあるから、難しいかなぁ……。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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