妊娠しなければ結婚なんてしないの?

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 堀北真希と山本耕史が結婚したそうで、まずはめでたい話だと思う。だがこの結婚に限らず第一線で活躍している女性芸能人が結婚すると、それを報じる記事にいちいち妊娠の有無が書かれていることに違和感を持つ。今回のニュースでは『堀北は妊娠しておらず、仕事を続ける』などと報じるところがあったが、これってどうなんだろうなぁ……。

 「犬が人を咬んでもニュースにならないが、人が犬を咬めばニュースになる」という言葉がある。要するにニュースで報じられるのは、それが報じる価値のある「珍しい話」だから……というのが原則だ。だとすれば女性芸能人が結婚したとき「妊娠していない」というのは、それだけで報じる価値のある珍しい話題なのかもしれない。

 今回の堀北真希の例で言えば、「妊娠したわけでもないのに結婚した」というのが珍しい話であり、「結婚したのに仕事を続ける」というのもまた珍しい話だと思われているらしい。

 まあ「珍しい話」は言いすぎかもしれないが、こうした報じ方の背後には、「妊娠でもしなければ今どきの女性は結婚しない」とか、「結婚したからには仕事を控えて主婦業をするのが当然である」という前提があるのではないだろうか。

 日本ではそもそも「結婚」と「妊娠」が強く結びつきすぎていて、妊娠出産の大前提は結婚することだと思われているし、実際のデータでも欧米諸国に比べて日本は婚外子の割合が極端に少ないことが知られている。妊娠出産のためには結婚せねばならぬ。結婚したからには妊娠出産せねばならぬ。こうした社会規範が不妊に悩む人たち(女性に限らない)をどれだけ苦しめているか……という話はやり始めるときりがないわけだが、それは現時点では僕の興味関心の外側にある。

 現在の日本では「結婚したからには妊娠出産せねばならぬ」という関係性が逆転し、「妊娠出産するには結婚せねばならぬ」になりつつある。これに反旗をひるがえしたのがフィギュアスケーターの安藤美姫で、彼女は未婚のまま出産して大バッシングを浴びることになった。

 芸能人の結婚ニュースは、じつはこれよりさらに一歩踏み込んでいるのかもしれない。「妊娠出産するには結婚せねばならぬ」から、「妊娠出産の予定がないのに結婚するのはおかしい」になっているような気がしてならない。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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