降れば梅雨寒、晴れれば猛暑日

羅生門

 仕事場の机はベランダに通じる窓のそばにあるのだが、あまりにも暑いので室内の温度計を見たら30度近かった。もう7月半ばだから晴れればこのぐらいになるのは当然なのだろうが、数日前には同じ部屋で肌寒さを感じていたのだから、要するに寒暖の差が激しいのだ。雨が降れば寒くて震え、晴れればうだるような暑さになる。これでは身体がまいってしまう。

 晴れと雨との極端な気候変化を、映画の中で強烈に描きつくしたのが黒澤明だった。『羅生門』では土砂降りの雨と、ギラギラと照りつける真夏の太陽のコントラストが強烈な印象を残す。『野良犬』もうだるような暑さの描写と、土砂降りの雨の中でベテラン刑事が撃たれる場面の薄ら寒さの対比があるし、『七人の侍』は照りつける太陽のもとでもうもうと立ちこめる土煙、土砂降りの雨の中の決戦に加え、山塞の火災というスペクタクルもあった……。あ、これは天気と関係ないか。

 僕は最近の日本の天気については「黒澤明化している」と思っている。黒澤の気象描写は映画的な誇張だったわけだが、最近の日本は誇張なしに、まじで天気が黒澤映画みたいになっているのだ。なんだか異常だな。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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