現憲法下で同性婚は可能か?(憲法24条リライト版)

日本国憲法をリライトする

 電子書籍「日本国憲法をリライトする」のため2年前に書いた憲法24条のリライト版。


第二十四条(婚姻と男女の平等)
 婚姻は男女双方の合意にのみ基づいて成立する。夫婦は同等の権利を持っていることを基本とし、相互の協力によって関係が維持されなければならない。
○2 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚ならびに婚姻、家族に関するその他の事項に関して、法律は個人の尊厳と男女の本質的平等に立脚して制定されなければならない。


 憲法の原文では「両性の合意」となっている部分を、僕は「男女双方の合意」に書き改めた。その方が普通の日本語だと思うからだ。憲法24条は「男女の平等性」を述べているもので、「両性=男女」であることは疑いようのない事実だと思うのだ。それを「男と男」や「女と女」などに読み替えることは難しいし無理があると思う。つまり僕は、同性婚を認めるのであれば憲法改正が不可避だと考えている。

 この条文は「結婚は男女の間でのみ成立する」と述べているわけではない。この条文の焦点は「結婚する当事者の合意さえあれば成立する」という部分なのだ。戦前の結婚は男子30歳、女子25歳を超えるまで、父母や親族の同意が必要だった。両親が決めた相手と結婚しろと言っているわけではないが、両親の反対があれば結婚はできない。だから愛し合う男女は、反対を押し切って駆け落ちするわけです。駆け落ちして一緒になって、男が30歳、女が25歳を超えれば、それでようやく正式に結婚できるようになる……。

 新憲法がこれを、「当人たちが結婚したがっているなら周囲が反対しても意味なし」と改めたのは大きな変化だった。旧民法では夫が亡くなった後、妻には遺産相続の権利がまったくなかった。これが認められるようになったのは、憲法のおかげなのだ。

 というわけで、憲法24条は当時の時代背景を受けて「男女の平等」に関心があった。そこでは同性愛者の存在がまったく考慮されていない。「両性」は「男と女」としか解しようがないので、同性婚を認めるのなら憲法解釈でどうにかするのではなく、憲法そのものを書き改める必要が出てくると思う。それはもうリライトの範囲を超えていると思うのだけれど……。

それにしても、このリライト版の文章は堅いなぁ……。今ならもっと別の書き方をすると思うけどな。まあそれはまた別の機会に。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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