ポツダム宣言は戦後日本の原点なのだ!

ポツダム宣言

画像:ウィキペディア

 安倍首相が「ポツダム宣言を読んだことがない」と言ったことを受けて、ポツダム宣言について思うことなどを連続ツイートした。

 以下はそれをTogetterにまとめたものの転載。

  • 僕は安倍首相が「ポツダム宣言を読んだことがない」と言うほんの1〜2週間ほど前に、じつはポツダム宣言の全文を生まれて初めて読んだ。こんなもの、普通の日本人は読まないよ。読まなくても別に困らないし、読まなかったからと言って恥ずかしいものでもない。

  • 僕がなぜポツダム宣言を読んだかというと、それは憲法の成り立ちを調べるためだった。自民党は「日本国憲法は占領軍の押しつけだ」と言っているのだが、じつはその前段階にポツダム宣言の受諾がある。日本はこれによって、平和な民主主義国家に生まれ変わることを約束したのだ。

  • 日本は「無条件降伏した」と言われているけれど、実際にはポツダム宣言に示されている条件下で降伏を決めた。決して無条件ではない。条件はポツダム宣言に書かれている。ただし日本にはその条件に対して、改めて交渉する余地はなかった。それが「無条件」たるゆえんなのだろう。

  • 例えばポツダム宣言を突きつけられた日本が一番気にしたのは、そこに「国体の護持」について何の記述もないことだった。国体とは国民体育大会のことではないよ。国の根幹となる天皇制のことだ。天皇の地位が戦後にどうなるのかを、国の指導者たちはとても気にしていた。

  • 政府はポツダム宣言に対してまだ交渉を行おうと思っていたのだが、新聞記者対しては「こんなものは黙殺する」と強気の答弁をした。するとこれが連合国側には「ポツダム宣言は無視する」と伝わって、日本はまだ抗戦すると解釈されるに至る。その結果が2発の原爆投下だ。

  • 原爆投下を受けて宮中で御前会議が開かれたが、議論はやはり国体問題を巡って紛糾。最後は天皇陛下ご自身が「わたしの身はどうなってもいいのだ」と聖断を下してポツダム宣言の受諾が決まり、戦争終結となった。

  • ポツダム宣言は日本に対して「戦後は民主的な国を作れ」とか「基本的人権を守れ」とか「戦争や再軍備に関わるのはNGだぜ」などとあれこれ注文を付けていて、これが後に日本国憲法の制定へとつながっていく。日本国憲法の三原則はポツダム宣言の中にあるのだ。

  • 自民党は改憲に意欲的で、その理由として「現憲法は占領軍に押し付けられたからだ」と言っている。でも現憲法の前にはポツダム宣言があるんだな。だから僕は、憲法の成り立ちを調べる過程でポツダム宣言を読んだ。そして、安倍首相がポツダム宣言を読んでいないことにあきれた。

  • 安倍首相が脱却を目指す「戦後レジーム」が何を指しているのか僕にはよくわからないんだけど、改正を目指す日本国憲法について言うなら、その根っこはポツダム宣言にある。憲法の成り立ちについて何か論じるなら、ポツダム宣言から読まなきゃインチキだと思う。

  • ポツダム宣言は単に「連合軍が日本に突きつけた降伏勧告文書」というわけではなく、そこに記された項目の中に日本の戦後の原点がある。日本国憲法改正を主張する首相が、それにまったく無自覚なのは大問題だと思うんだよな……。

  • ポツダム宣言は原文が英語だけど、これを日本の外務省は漢文調の固い日本語に訳して正式文書としているので、僕も含めて今の日本人には読むのがちょっと難しい。でも原文の英語から改めて口語訳したものがネットに何種類か出回っているので、内容を知るのは簡単だ。

  • ポツダム宣言を読むと日本の「無条件降伏」なるものの実態がわかるし、これを突きつけられてもなお政府がぐずぐず降伏をためらっていた理由もわかる。そして何より、日本の戦後がいかにして始まったのかもわかる。戦中戦後の歴史に興味がある人は、一度読んでおいた方がいいと思う。

  • ネットを見ていると「安倍首相の立場でポツダム宣言を知らなかったはずがない」という意見もある。まあ確かにポツダム宣言こそが「戦後レジーム」の原点だから、「戦後レジームからの脱却」を掲げる安倍首相には受け入れがたい内容かもしれない。

  • でも70年前の日本人は連合国からの最後通告であるポツダム宣言を、それこそ「忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐え」て受け入れる決意をしたのです。そのおかげで現在の日本がある。だから現在の日本人も、ポツダム宣言をまず受け入れなくちゃしょうがない。

  • 「ポツダム宣言なんて知りません」と無視するのではなく、ポツダム宣言を受け入れた上で、それをどう乗り越えて行くかが戦後70年目の日本に問われているんだと思う。

  • ポツダム宣言を読むと、戦後70年の首相談話に韓国や中国が何を期待しているかも何となく見えてくる。ポツダム宣言を踏まえた談話を出さないと、中韓はまた日本にあれこれ言って来るよ。まあ、当たり前だけどね。

  • 今回共産党の志位委員長が安倍首相に「ポツダム宣言受け入れますか?」と迫ったのは、いろんな意味ですごくいい質問だったと思う。質疑は安保法制がらみで「日本の過去の戦争の善悪も判断できないのに、アメリカの戦争の善悪が判断できるのか?」という結論だったけどさ。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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