退院前日は暇でしょうがない

IMG_4067

 明日は退院。

 経過は順調で、体調も万全。杖をつきながら病棟の廊下を歩いているのだが(リハビリと体力回復が目的)、その様子を見た看護師さんや担当医も「なんだか普通に歩いてますね」「もう完全に治っちゃったみたいですね」「杖もいらないみたいですね」と感心するぐらい。

 入院当初から手術後しばらくは毎日点滴があり、検温も血圧測定もあり、血糖値を調べていたときもある。病状についての医師の説明も、手術についての説明もあった。手術後もいろいろな説明があった。でも退院前日にもなってしまうと、もうそうしたアレコレやモロモロは一切ない。何もな〜い!

 「入院すると暇でしょう?」と言われるのだが、じつは病人にとっては病院はそれほど暇なところではない。何と言っても病気なら身体が辛いから、始終それを気にしていなければならない。検査があり、回診があり、看護師からあれこれ体調についての質問があったりもする。何だかんだで、1〜2時間ごとに何かをしているのだ。まとまった時間、どかんと時間が空いてしまうことはほとんどない。病人は忙しい。

 ところが治療が一通り終わって回復期になると、急にやることがなくなってしまう。医者も看護師もほとんど素通り。

「その後どうですか?」
「はいおかげさまで」

 これで会話が終わってしまうのだ。退屈なんだよなぁ……。

 僕は今回入院が比較的長かったので、顔見知りになった看護師さんたちと簡単な立ち話ぐらいはするようになったのだが、看護師さんというのはまた忙しい人たちなので、そうそう長くおしゃべりもできないのだ。検温などの際に少しだけ話をしたり、廊下ですれ違う時にほんの数秒の会話をする程度。こっちは退屈を持て余している病人でも、向こうは仕事中だもんね。そうそう長く引き留めることもできない。図々しい僕もそのあたりは遠慮するわけです。

 しょうがないから午前中に売店で買ってきた朝刊を、隅から隅まで読み直したりする。本を読む。ラジオを聴く。

 でも新聞というのは長々と何時間も読み続けることもできないんだよね。しかも病院の売店は午後の早い時間には閉まってしまうので、朝刊は手に入っても夕刊は手に入らない。トホホ。病院から出ればコンビニがいくらでもあるけど、外出許可が出ているわけでもないので病院の敷地から一歩も出られない。本もラジオも、気分じゃないときは身が入らないしなぁ……。

 しょうがないから病室の入口に立って、廊下を行き来する若くてきれいな看護師さんたちの姿を眺めてたんだけど(お気に入りの看護婦さんが何人かいるのです)、別の看護師さんから「朝からずっとそこに突っ立ってますね。まるで映画に出てくるやくざの用心棒みたいですよ」と言われてしまったよ。困ったもんです。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中