イースターは日本に定着するか?

イースター・パレード

 商魂たくましい日本人は海外の習慣であれ、地方ローカルのマイナーな習慣であれ、「これは商売になる!」と思えば何でも取り込んでしまう。クリスマスはすっかり日本の行事として定着しているし、節分の恵方巻きも今ではすっかり年中行事になっている。

 クリスマスと並んでキリスト教圏で大きなお祭りになっているのがイースター(復活祭)なのだが、これが日本に輸入されて定着するか否か……というのが今回のお題。これについて僕は「無理なんじゃじゃねえの?」と以前から思っている。

 とりあえず「理由は3つ述べよ」というプレゼンテーションの基本に沿って、日本でイースターが定着しない理由を3つあげておこう。

  • 日付が毎年変わる:イースターの日付は固定しておらず、「春分後の最初の満月の次の日曜日」と決まっている。月齢との連動なので、毎年日付が変わってしまうのだ。一番早くて3月22日。一番遅ければ4月25日。1ヶ月以上も動いてしまうので、毎年カレンダーで確認しておく必要がある。

  • 日本は同時期に他の行事が多い:日本は4月が新年度のはじまりなので、3月から4月にかけては新年度がらみのセールが多い。卒業、卒園、新入学、新入園、新社会人などなど……。4月下旬ならゴールデンウィークもある。今さらイースターが割り込む余地はあるのか?

  • 具体的な商材と結びつきにくい:イースターのシンボルはイースターエッグやイースターバニーだが、これらがどの程度商売と結びつくものなのか。節分は煎り大豆ではなく、より付加価値の高い(利幅の大きい)恵方巻きが登場してブレイクした。クリスマスもプレゼント需要やケーキがあって小売業は利益が出る。でもイースターの場合、そこで何を売ればいいんだろうか?

 まあこんなことはイースターについて多少なりとも知識のある人なら誰でもすぐわかることだと思うのだが、それでも最近になってさまざまな企業が「イースターを新たなビジネスチャンスに」と考えているのは理由があると思う。それはやはり少子化だ。

 卒業、卒園、入学、入園、新社会人などが商売に結びつくためには、そこに十分な子供人口や若年人口が存在しなければならない。かつてはこれが、十分に機能していたのだろう。しかし少子化で若年人口が少なくなれば、こうした商売も規模が小さくならざるを得ない。

 卒業や入学はひとりの子供が毎年祝うものではないし、新社会人になれば基本的に一生に一度しか商売に結びつけるチャンスがない。それに対してクリスマスやバレンタインは毎年あるわけだから、商売として考えれば今後ますます先細りして行くであろう子供向けのビジネスから、年齢を問わずにお祝いができるビジネスに切り替えていった方がいいのだろう。

 でもイースターは定着するだろうか? 僕はやはり、定着しないと思うんだけどな……。

 ちなみに今年のイースターは4月5日です。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

イースターは日本に定着するか?」への1件のコメント

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