被災地は復興するのか?

岩手県大船渡市

 東日本大震災から丸4年がたったが、被災地の復興はあまり進んでいないという。まるっきり進んでいないわけでもないのだが、地域によってそのスピードにはむらがあるようだ。被災地域が広範囲に及んでいるし、原発事故との関わりもあるので止むを得ない面もあるのだが……。

 僕自身は被災地の復興について、すべてを震災前の状態に戻すのは無理だと思っている。もともと過疎化や高齢化が進んでいた地域も多く、震災はそれを20〜30年分加速させただけなのではないだろうか。地域を再建してもそこに戻ってくるのが年寄りばかりでは、いずれ先は見えている。

 東京は関東大震災で丸焼けになった後、復興事業で都市の構造を作り直してしまった。これが今も東京の基盤になっている。東北の復興についても本来は「21世紀の地方都市や農漁村の暮らしはどうあるべきか?」という視点からの復興計画が必要だったと思うのだが、そうしたグランドデザインがないまま「もとの生活を取り戻す」ことに労力が費やされているような気がしてならない。

 これを都市機能のコンパクト化、コンパクトシティの推進につなげられればいいのだろうが、問題は機能を集約すべき中心部が震災で壊滅的な被害を受け、山間の周辺部は被害を免れていることだろう。逆になっていれば「この機会に都市中心部に移住してくれ」と言えるけど、山間周辺部の住民に「無傷の土地家屋を手放して新たに整備する中心部に移住してくれ」とは言えないものなぁ……。

 事故を起こした福島第一原発の周辺や放射線濃度の高い地域は、今後も人が住むことが難しい地域として将来的には放棄されることになると思う。しかしそれを誰も言わずに黙々と除染作業を進め、「いくら除染してもやっぱりだめだよね」と誰もが諦めるまで待っている状態なんだろうな。

 僕は原発周辺部や除染が進まない地域については、国と東電が責任を持って強制的に買い上げるなり借り上げるなりして、元住人や地権者に対して補償を行うべきだと思っている。沖縄の米軍基地などはそうなってるでしょ? いつ終わるかわからない廃炉作業や除染作業のために、だらだらと「避難生活」を強いるのはやめた方がいいと思うんだけどな。

 まあでもこういうことは震災や事故発生から1〜2年のうちに行うべきだったことで、今となってはこれまでの方針をもう変えられないと思うけどね……。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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