映画興行収入における上位作品の占有率

映画興収における上位作品の占有率

 日本では映画がたくさん公開されているけれど、じつは一部の作品を除いてほとんど観られていないということを図解してみる。グラフは2014年度の映画興収(映画入場料の総計)だが、青がそのうち邦画の成績上位10作品、赤が洋画の上位10作品、オレンジがそれ以外の作品の興行収入すべてになっている。

 データのもとになったのは映連のデータだ。昨年の日本の映画興行では総売上が約2,070億円。邦画の上位10作品の売り上げを合計すると494億円。洋画は503億円になる。

 昨年は日本で邦画と洋画を合わせて1,184本の映画が公開されているのだが、そのうちたった20本だけで、総売上の48%を持って行くのだ。もとのデータを見ているときから「上位が市場のかなりの部分を取っていく」とは思っていたけれど、こうしてグラフにしてみると、なんだか壮絶なことになっていることがわかる。

10億円超えヒット作の市場占有率

 映画は興収で10億円を越えると一応ヒット作ということになるらしく、映連のデータでも10億円超えの作品だけは一覧表にまとめてある。ではこのヒット作が映画市場のどのぐらいを占めているのか。これでもグラフを作ってみた。昨年10億円を越えた作品は、邦画は31本、洋画が18本だった。合計49本。これで映画市場全体の約7割を占有してしまう。

 公開されている映画は1,184本だから、49本というのは割合にすればたった4%の作品だ。それが映画市場全体の68%を刈り取ってしまい、残り96%の作品が、市場に残された32%のパイを奪い合う。映画興行の世界というのは猛烈な「格差社会」なのだ。勝ち組はとことん勝ち、負けた者には何も残っていない。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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