若者は早婚多子で自分の身を守れ

いっしょに検証!公的年金

 年金はいずれ破綻するか、破綻せずに形式的に制度が残っても、それで高齢者の生活を支えることはできなくなるだろう……というのが僕の見立てだ。とは言え現在すでに年金を受給している高齢者は自分の年金を減額する気がないだろうし、少子高齢化社会で高齢者の方が人口が多いのだから、政治家たちもその意向を無視して年金減額を強引に進めることはできない。そもそも今の状態で高齢者から年金を減らしたら、高齢者の暮らしはあっという間に干上がって生活困難家庭が続出するだろう。

 僕も既にアラフィフ世代で、今後年金保険料を払う期間より、その後の受給期間の方が長くなるであろう……という年齢になっている。であるからして、ここは「制度を大きく変えてくださるな」という立場に足を踏み入れつつある。制度を変えて年金給付額が大幅に増えるならともかく、制度を変えたら給付が減らされるのは目に見えてるもんね。

 年金制度が大きく変わるのは、戦後のベビーブーム世代が半減する今から20年後ぐらいになるのではないだろうか。僕などは年金を受給中に、それが年々減らされるということになるのかも。しかしまあ、僕の世代はまだ年金制度も何とか体裁だけは維持しているでしょう。問題はそれよりもさらに20年30年に下の世代だ。この世代は最初から、年金なんて雀の涙ほどにしかもらえないと思うぞ。

 少し前にネットでイロイロと話題になった厚労省の年金マンガは、もはや若者世代が年金に加入するメリットを「老後の安心」にはしていない。そんなこともう言えない。言えっこないのだ。そのかわり持ち出しているのが、加入者が病気やケガで障害を負ったときの障害年金や、死亡時に家族に支給される遺族年金だ。もう老齢年金は破綻が見えてるんじゃないのかなぁ。少なくとも生活の助けにはならんのです。

 じゃあ高齢者はどうやって食べていくのか。方法は3つある。1つ目は若い頃にコツコツ貯金をすること。民間の年金にも加入しておいた方がいいだろう。2つ目は年をとっても働き続けること。3つ目は家族の扶助によって不足分を補うことだ。具体的には子供と同居したり、子供から仕送りを受けるなどの方法が考えられる。

 安倍首相が再び憲法改正に意欲を見せているが、自民党の改憲草案では「家族は、互いに助け合わなければならない」という条文がわざわざ新設項目として盛り込まれている。政府は既に「家族間の相互扶助」を強化する方向に舵を切っているのだ。既に高齢者の介護については介護報酬を見直して、施設介護から在宅介護を増やす方向にしている。今後はますますこうして、「高齢者は家族が面倒をみろ」ということになるだろう。まあそうせざるを得ない、政府のふところ事情があるわけだけど……。

 僕などは子供の頃から両親に「将来はお前たち子供に面倒を見てもらうつもりはない」と言われて育ったし、父親などは年金支給が一番手厚い世代なので、働いている僕よりも年金暮らしの父の方が収入があるんじゃないかと思っていたりもする。資産もそれなりにあるようだし、まあ自分の面倒は自分で見てよね……と親不孝を決め込んでも何ら良心は痛まない。

 しかし僕は既にそれと同じことを、自分の子供には言えないわけだ。資産らしい資産はない。年金は雀の涙ほどしか支給されない。将来は子供にあれこれと面倒を見てもらうこともあるだろう。しかしそれよりさらに下の世代は、もっと深刻な状態になることが目に見えている。

 では現在の10代20代の若者はどうすればいいのか。それはもう、早く結婚して子供をたくさん生んでおくことだ。少なくとも2人か3人。そして子供の頃から「お前たちは将来、親の面倒を見てくれなきゃ困るよ」と言って育てるのだ。まるで時代錯誤のようだが、年金制度が破綻するというのは、年金制度がなかった昔の家族の形態に戻るしかない。潤沢な資産があって働かなくても一生食べていくのに困らない人や、何らかの特殊技能や身分を持っていて生涯収入が途絶える心配がない人以外は、自分の子供に頼るしかないでしょう。

 こうして直系親族間での相互扶助を行うなら、子供は若い頃に生んでおかないと役に立たない。晩婚で40歳近くになってから子供ができても、自分がリタイアする頃に子供はまだ20代半ばだ。まだとても自分の親を養う余裕などない。その後は子供自身が結婚し、子育てをする年齢に差し掛かる。やはり年老いた親までなかなか面倒が見られないだろう。子供は20代のうちに2人ぐらい生んでおく。すると自分が60歳代になった頃に子供は40ぐらいになっている。子供もまた早くに結婚して子供を産んでいれば、孫たちはもう中学生ぐらいになっているだろう。

 日本は晩婚未婚が当たり前で、子供を生んでもせいぜい1人か2人というのが当たり前になっている。しかし今の10代20代がそれをやると、その世代が年をとった頃にはかなりの困窮生活が待ち構えているに違いない。若年世代は「おれたちが年をとった頃にはどうせ年金なんてもらえない」と諦めている人も多いと思う。その考えはおそらく半分ぐらい正しい。ならばすぐに結婚することだ。結婚して子供を生むことだ。貧しい社会では子供こそが一番の資産だという、発展途上国のような状態に戻ることを覚悟して、今後の生活設計を考えた方がいいと思うぞ。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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