劇団四季の「ライオンキング」を観て来た

ライオンキング

 浜松町の四季劇場[春]で、劇団四季の「ライオンキング」を観て来た。原作であるディズニーアニメは1994年の作品なので、もう20年以上前のもの。舞台ミュージカル版は1997年がブロードウェイ初演で、日本版は翌年1998年12月だそうだから、もう16年ぐらい前のことなのだ。僕は今回観たのが初めてだったが、面白く観ることができた。

 劇団四季のミュージカルは最近になって生オーケストラをやめて伴奏は録音になった。要するにカラオケだ。コスト削減のためだろうが、地方巡回講演ならまだしも都内の専門劇場でロングラン中の作品でこれをやると、随分とショボイ感じになってしまうのだ。

 四季のディズニーミュージカルは昨年「リトルマーメイド」を観たのだが、僕は正直言ってアニメ版のストーリーを追いかけるだけの単調な芝居だと思った。この単調さはオーケストラがないカラオケ伴奏だったことも、ひとつの理由だったのかもしれない。

 舞台というのはそこで演じている人たちの熱気が、客席にダイレクトに伝わることで生まれる感動というものがあって、この熱気によって多少拙い脚本でも、デキの悪い演出でも、役者の芝居がクサくても、少しはゲタを履かせてもらえるものなのだ。これは音楽についても同じだろう。常に完璧な演奏でなくても、生演奏には生だからこそ伝えられるものがある。

 劇場内のスピーカーという「点」から音を出すのと、オーケストラピット全体から音が放たれるボリューム感はまったくの別物。これはオーケストラでもブラスバンドでも何でもいいのだが、ある程度大編成のバンド演奏を生で聴いたことがある人なら誰でも体験していることだと思う。

 「ライオンキング」は舞台そでのパーカッション奏者2名だけが生演奏で、他はすべて録音になっている。パーカッションもドラムセットなどは録音の音を使っているので、すべてが生というわけではない。ただこの舞台は美術や衣装が大がかりなので、演奏が多少ショボくてもそれを美術が補って余りある感じがした。

 音は確かにショボイ。セリフと音が同じアンプを通して聞こえてきてしまうので、これなら歌も口パクでいいんじゃないの?と思ってしまう。(コスト削減を進めればいずれはそうなりそうな気がするけどね。)でも全体としては美術が作り出す世界観に魅了されて、それなりにきちんと満足することができるのだ。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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