出版社の電子書籍に対する中途半端さ

大奥11

 石和の健康ランドにコミックを自由に読めるコーナーがあり、そこでよしながふみの「大奥」を読んでいる。10巻まで読み終わって11巻がまだ未購入だったようなのだが、じゃあ続きをKindleで購入しようかと思ったら10巻までは出ているのだが11巻が未発売になっている。コミックは電子書籍向けのコンテンツだと思うのだが、紙の本が出てしばらくしないと電子版が出ない。

 「大奥」の場合、10巻の発売は2013年10月28日で、電子版(Kindle版)の発売は2014年8月28日だった様子。この間が10ヶ月ある。11巻は今年の8月28日に出ているので(10巻の電子版と同じ日ですね)、10ヶ月先だと来年6月発売ということになるのだが、さて実際にはどうなるだろうか……。

 僕は森下裕美の「なのな フォト ゴロー」の1巻をKindleで購入したのだが、2巻がなかなか出なくて困っている。1巻はKindle版の発売が6月30日で、紙の本は4月26日に出ている。紙が出てから2ヶ月後にはKindle版が出ているわけだ。2巻は10月28日に紙の本が出ているので12月末にKindle版が出るかと思ったら、これが出なかった。いずれ出るとは思うが、いつ出るかも不明だ。

 コミックの電子版は、紙の本と同時に出してほしい。いったい何の目的があって紙の本と電子版の発売時期をずらしているのか、その理由が僕にはさっぱりよくわからない。1巻を電子版で購入した読者は、2巻だけ紙で買うということはまずないはず。だから電子版を出さない限り、出版社は電子版の読者から1円の売上も上げることができない。これって大きな機会損失じゃないだろうか。

 今はどんな本も電子製版だから、紙の本が出来ているということは電子書籍を作るためのデータもできているのだ。あとはそれを電子書籍用に形を整えてやるだけ。こんなものは、さして時間をかけずにすぐできる。紙の本の校正がすべて終わって印刷にとりかかったら、そこから電子版の編集をはじめて、紙の本が書店に並ぶタイミングで電子版だって出せるはずなのだ。なぜそうしないのかな。

 どうもまだ出版社の電子書籍に対する態度は中途半端だ。腰が引けている。誰かに遠慮している。遠慮している相手が出版社の内部にいるのか、流通や小売の段階にいるのかはよくわからないが、とりあえずこうした態度が「読者」の方を向いていないのだけは確かだと思う。読者の便宜をはかるなら、どんな本でも紙と同じタイミングで電子版を出すようになるはずなのだ。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中