DVD時代の続編製作

シン・シティ 復讐の女神

 2005年の『シン・シティ』は面白い映画だったし、原作にまだたくさんエピソードがあったのは知っていたので、続編が作られそうだという気はしていた。でも9年後に続編かよ……という気はするんだな。『シン・シティ 復讐の女神』は面白い。でも前作の内容は、もう忘れちゃったよ。

 たぶんこれはDVD時代の続編製作のありようなんだと思う。昔は映画は映画館でしか観られなかったから、前作から何年もたってから続編を作るなんて基本的にはあり得なかったはずなのだ。高校生の時にデートで映画を観ていたカップルは、10年たったら結婚して(デートの相手と結婚したとは限らないけど)子供ができてるよ。そうなればもう、同じような映画を同じようには観に行けない。本来なら続編映画は「前作のヒット」にあやかって、同じターゲットに向けて作るものなんだろうけど、それが不可能になってしまう。

 でもビデオやDVDができて、映画のオンライン視聴が普通のものになって、それが変わってしまった。2005年に製作された映画は、2005年に観た人よりも、それ以降に観た人の方が圧倒的に多い。そういう人たちにとって、映画の製作間隔は必ずしも「2005年から9年ぶり」にはならない。

 というわけで、律儀に映画館や試写室のスクリーンで映画を観ていた人は前作の内容を忘れているのに、それよりずっと後になってDVDやテレビで映画を観た人はしっかり映画の内容を覚えているという逆転現象が起きたりする。もっともこうした人たちは、また何年か後になってからDVDやテレビで続編映画を観るのかもしれないけどね。

 僕は映画を「今この時のもの」だと考えているので、映画は基本的に作られたその時になるべく早く観るべきだと思っている。まあ今さら「映画館で観なければ映画ではない!」と言うつもりもないけど、映画が作られて3年も5年もたってから観るのは、30年も50年もたってから映画を観るのとあまり変わらないかもしれない。映画はそういう時の流れさえ、飛び越えてしまうものだけどね……。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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