御嶽山の噴火映像

御嶽山噴火

 鬼怒川温泉2日目。午前中から東武ワールドスクエアに行き(泊まっている東急ハーヴェスト鬼怒川から徒歩数分の距離)、昼過ぎに帰ってきてテレビを付けたら、その場に釘付けになってしまった。岐阜と長野の県境にある御嶽山が噴火して、もうもうと噴煙を吹き出していたからだ。山頂付近からは周囲には火山灰がまき散らされて、さながら雪が降り積もったかのような景色になっている。

 御嶽山は僕も登ったことがあると思う。子供の頃の話だがあまり確かな記憶でも無いのだが、ひょっとしたらバスとロープウェイで七合目まで登って、あとは少し歩くぐらいで頂上までは登らなかったのかもしれない。まあでも、家族連れが観光で訪れるような山だ。それが休日の土曜日真っ昼間に突然噴火したのだから、登山客はたまったものではなかっただろう。

 今回は噴火に至る前兆現象がまったくなく、地元でもまったく警戒していなかったらしい。9月に入って地震が少し増えたが、その回数も減ってきてこのまま終息に向かうかと思われていたところでドカンと来たのだという。東日本大震災でもそうだったが、こうした天変地異は本当に予想できない時に、予想できない形でやって来る。そのための準備をしておけと言っても、これは無理だろう。

 ニュースを見ていた時点で既に火山灰が数十センチ積もっているということだったが、頂上付近の山道や山小屋には取り残された登山客が大勢いるらしいとのこと。テレビでは火山のメカニズムなどについて解説しているが、気になるのは本当ならこうした観光客たちのことなのだ。でもテレビはこういう時、「絵にならない」事象に対しては冷淡だ。カメラがその場に入って行けるなら、テレビは喜んで何時間でも山頂付近に取り残された人たちを中継するだろう。でも今は誰もその絵を撮れないから、テレビ局は知らんぷりしてそれがいないかのように振る舞っている。

 登山客の何人かがYouTubeに動画を投稿したそうで、テレビではどの局もそれを放送している。NHKは別の取材班がたまたま御嶽山で撮影していたそうで、その映像も流していた。いずれ下山者が増えてくれば、さらに詳しい映像が次々に出てくることになるだろう。東日本大震災でもそうだが、我々は「歴史的な瞬間」がいつでもビデオカメラに写されるという世界に住んでいる。

 9.11テロも世界中に同時中継されたが、あの頃はまだプロの撮影機器がたまたまその場にあったというレベルの話だった。でも今はそうじゃない。スマホの内蔵カメラで、プロの撮影機材と遜色ない映像が撮れてしまうのだ。19世紀末に始まった「映像」というメディアは、21世紀になって20世紀とはまったく違う段階に入っている。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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