句読点の打ち方(その2)

句読点

 句読点の打ち方のパート2だ。

 句点は文章が完結したところに置くのでまだ悩みは少ないのだが(それでも悩むときはある)、問題は読点だ。読点は突きつめて言えば「有っても無くても構わないもの」だ。文章読本のたぐいには文章の区切りで意味の変わる例が出てきたりするが、それは読点の問題より文章の構造を直してしまう方が手っとり早いので、自分で気づいたときにはなるべくそうするようにしている。

 僕は読点については文章の意味内容よりも、文章のリズムを整える方に重きを置いている。読点なしで長い文章を書くより、読点を入れて文章を短く区切った方が歯切れがよくなる。

 この時、僕が気をつけているのは「読点で文章の重心を取ること」だ。これは単純な話で、読点を中心にして、その左右に均等に文字が並ぶようにする。

  • わたしは、今朝寝坊して学校に遅刻してしまいました。

 上記のような読点の置き方よりも、次の方がいい。

  • わたしは今朝寝坊して、学校に遅刻してしまいました。

 これはどちらでも意味は同じなわけで、単に見た目の問題だ。だから文章が長くなれば、読点の位置が移動していく。

  • わたしは今朝寝坊して学校に遅刻し、先生からこっぴどく怒られました。

 文章がさらに長くなれば読点を2つ以上入れるようになるが、その場合も全体をほぼ当分に区切っていくような形にする。

  • わたしは今朝寝坊して学校に遅刻し、先生からこっぴどく怒られた上に、放課後は居残りで反省文を書かされました。

 ただし文章の内容によっては、こうして均等に読点を入れられない場合もある。その場合は文章を2つに分けることをまず考え、それが難しければ偏ったところに読点を打つこともある。

 読点の打ち方は句点以上に書き手の自由裁量が許されているので、こんなものは書き手の趣味の世界みたいなものだ。上記の文章はどれも読点なしでも意味が通じるわけだし、どうしても読点なしでは読みにくく、意味がつかみにくいという文章だとすれば、それは途中で読点を入れることを考えた方がいいのかもしれない。

 読点を入れないと文章がだらだら続いて読みにくいという人がいるかもしれないが、実際には文章には途中改行が入ることが多く、読点がなくてもそれなりに読めてしまうのだ。新聞記事などは1行が10数文字しかないから、読点がなくてもスイスイ読めてしまう。ただしそれがネットに転載されると、途端に読みにくくなったりするわけだけれど……。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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