映画メジャーが再編される?

Warner Bros

 21世紀フォックスが、タイム・ワーナーを買収することに名乗りを上げているらしい。フォックスもタイム・ワーナーもアメリカを代表するメディアグループなので、この買収が実現すればこれまでに例を見ない大型合併ということになる。

 21世紀フォックスというのはハリウッドのメジャースタジオである20世紀フォックスの親会社で、メディア王と言われるルパート・マードックが率いるニューズ・コーポレーションから、エンタテインメント事業を分社化したグループだ。傘下には20世紀フォックスやその関連スタジオがあり、ホームエンターテインメント、FOXテレビ、FOXニュースなど、映像コンテンツにまつわる事業を手広く行っている。

 一方のタイム・ワーナーは、映画メジャーのワーナー・ブラザースを中心としたメディアグループ。スーパーマンやバットマンのDCコミックもタイム・ワーナー傘下なので、これらの映画化作品はワーナーで製作配給されている。放送ではターナー・ブロードキャスティング・システム(CNNやカートゥーンネットワーク)がタイム・ワーナーの傘下だ。ところがそのタイム・ワーナーは最近経営が思わしくなく、ニューヨークの本社ビルを売却したり、社名のもとになっているタイムを発行していた雑誌部門を切り離したりしている。

 その延長でいよいよタイム・ワーナー本体も身売りの話が出てきているのだろうが、ワーナーがフォックスの提示した800億ドル(8兆円!)というオファーを蹴ったのは、買収価格を釣り上げるための駆け引きだという説もある。フォックス側も交渉を諦める気はないそうなので、近々この交渉はまとまって、巨大なメディアグループが誕生するのかもしれない。

 現在アメリカでメジャーと呼ばれている映画スタジオは、20世紀フォックス、ワーナー・ブラザースの他、ディズニー、ユニバーサル、パラマウント、ソニーの6社だ。これが近い将来、5大メジャーになるのかな? もともと20世紀フォックスという会社は「20世紀社」と「フォックス社」が合併してできた会社なので、ワーナー合併で「20世紀フォックスワーナー」といった社名になるのか。それともワーナーの社名は、長い歴史を持つハリウッドメジャーのブランド名として存続されるのか。

 たぶん買収が実現すれば、後者になるのだろう。ワーナーの社名はブランド名として残る。ソニー・ピクチャーズがコロンビアを買収した後も、コロンビア映画のブランド名は残っているものね。それどころか、かつてのメジャースタジオだったMGMも、UAも、RKOも、ブランド名としてはどれも存続しているわけでして……。

 今回の21世紀フォックスによるタイム・ワーナー買収は、日本の報道では「アメリカのメディア再編」という文脈で報じられている様子。ワーナー買収が成功したとすると、21世紀フォックスは独禁法の対象とならないようにTBS(ターナー・ブロードキャスティング・システム、CNNなどを含む)を売却するのではないかと言われている。既にアメリカではワーナーの買収そのものより、売りに出されたTBSをどこが購入するかという方が関心が高いのかもしれない。CNNやカートゥーン・ネットワーク(これもTBSのチャンネル)は日本でも放送しているので、これはこれで大きな問題なんですけどね。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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