都議会のセクハラ議員

鈴木あきひろ

 都議会で女性議員にセクハラ野次を飛ばしたことで、自民党の鈴木章博都議が謝罪会見した。本人には既に謝罪をしたということだが、ここまで事態が大きくなってこじれてしまったら謝って済む問題ではないだろう。問題の都議会があったのは18日だったが、その後のマスコミの取材に対して本人が「私ではない」などと虚偽の弁明をしていた事まで発覚。なんだかイタズラを見つけられた中学生みたいな反応で恥ずかしいのだが、記者会見の全文書き起こしなどを見ると、この人は問題が起きてから5日もたっているのに、自分の発言の何が問題だったのかがやはりよくわかっていないらしい。

 この人は問題の野次について『少子化とか晩婚化の中で「早く結婚していただきたい」という思いがあって、あのような軽率な発言になってしまいました』と言っているのだが、それに続けて『結婚したくてもできないとか、様々な状況を抱える女性がいらっしゃる中で、本当に配慮を欠いた不適切な発言だった』と言い訳しているのだ。「セクハラ野次」という文脈で批判されている中での記者会見だということもあるのだが、こうした言い訳からは、鈴木都議が少子化や晩婚化の問題を「女性の問題」だと考えていることがわかる。

 でもこんなことは小学生にでもわかることだが、結婚というのは女性だけではできないし、子供だって女性だけでは生めないのだ。少子化や晩婚化は女性だけの問題じゃない。むしろ未婚率などのデータを見ると、より深刻なのは男性の側にあるようにも思う。東京都の場合30代女性の未婚率が34%なのに対し、同世代の男性は43.7%が未婚だ。東京の生涯未婚率は女性が17%なのに対して男性は25%もある。少子化、晩婚化、そして未婚化。これらの問題を解決する鍵は女性ではなく、むしろ男性であることはデータを見れば一目瞭然ではないだろうか。

 (女性の生涯未婚率が男性に比べて低いことは、一度結婚したあとに離婚する女性が少なからずいることを示しているはず。ならば「少子化対策」としてシングル家庭への支援が不可欠なこともわかるけど、それはまた別の話。)

 鈴木都議の会見には他にも突っ込みどころがあちこちあるのだが、とりあえず女性に対して「結婚しろ」なんて余計なお世話。女性は何だかんだ言って、最終的には8割以上が結婚するのです。それに対して男性は4人に1人が生涯を独身で過ごす。ここにテコ入れをしなくてどうするんだよ! 繰り返すけど、少子化問題や晩婚化問題を「女性の問題」と考えている時点で、鈴木都議はこの問題がまったくわかっていないのだと思う。

 少子化問題を解決するのは簡単で、世の中の若い男性が結婚しやすい仕組みを作ればいいのだ。同時に企業経営者などには、20代から30代の若い男性労働者が家庭を持てるだけの賃金や待遇を補償してほしい。日本は結婚カップルの多くで男性の方が少し年上であることを好む傾向があるので、女性に若いうちに結婚してたくさん子供を生んでほしいのなら、配偶者となる男性にもそこそこ若いうちに結婚してもらう必要がある。30代男性の未婚率が4割を超えているのは多すぎるのに、都議会では少子化の原因を女性に押し付ける都議が女性議員に野次を飛ばしている。困ったものです。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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