歴史スペクタクル映画

300 帝国の進撃

 一般試写会で『300 帝国の進撃』を観てきた。紀元前5世紀に起きたペルシア戦争に題材を取った歴史スペクタクル映画だが、たまたま数日前にD・W・グリフィスの『イントレランス』を観ていたこともあり、時代背景が似通っているので面白く観ることができた。

 ペルシア戦争は紀元前500年から紀元前449年まで50年にわたる戦いなのだが、『300 帝国の進撃』は紀元前490年のマラトンの戦いから前480年のサラミスの海戦でのペルシア軍敗北までを描いている。それに対して『イントレランス』のバビロン編に出てくる新バビロニア帝国の滅亡は紀元前539年。両者の時代の差は60年ぐらいしかないのだ。

 『イントレランス』に登場してバビロンを滅ぼすキュロス(キュロス2世)はアケメネス朝ペルシアの初代国王で、『300 帝国の進撃』に登場するダレイオス1世は4代目、クセルクセス1世は5代目の王になる。キュロス2世は旧約聖書に登場して「メシア」と呼ばれているのだが、クセルクセス1世も聖書に縁のある人物。エステル記に登場するペルシア王アハシュエロスは、クセルクセス1世のことなのだという。

 『イントレランス』はバビロンの宮殿が実物大のセットで作られて映画史の伝説になっているのだが、『300 帝国の進撃』にもペルシアの都が登場する。ただしこれはCGだ。王宮から突き出した謁見台にクセルクセスが進み出ると、その眼下に豆粒のように見える群衆が歓声を上げるシーンがある。これは構図としては『イントレランス』で城壁の上の王の馬車と眼下の群衆を同一画面上に配置した構図と同じ狙いがあるのだが、繰り返すようだが『イントレランス』は実写で、『300 帝国の進撃』はCGなのだ。『イントレランス』がいかに途方もない映画であったかが、現代の映画を観ることでむしろわかってしまうのだなぁ……。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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