「ルパン三世 カリオストロの城」再見

ルパン三世 カリオストロの城

 デジタルリマスター版が公開されている『ルパン三世 カリオストロの城』を観てきた。この映画の評は「映画瓦版」には掲載されていないのだが、たぶん僕はこれを劇場で観ていると思う。早稲田松竹だったか、高田馬場東映パラスだったか……。宮崎作品の特集上映があったときに、一通りの作品をまとめて観ているのだ。学生時代だったかな。何しろ大昔のことなので記憶が定かではないのだが、公開時にロードショーで観ていないのは確かだ。その後テレビで数え切れないほど放送されたので、それは時々観ている。だからこの映画は劇場で観たりビデオで見返したりしなくても、僕の世代だと何となく観たつもりになってしまうという、そういう映画なのだ。だからひょっとすると、僕がこの映画を劇場で観たというのも勘違いなのかもしれないけどね。

 製作されたのは1979年(昭和54年)だから今から35年前。僕が中学生の頃だな。これが宮崎駿監督の長編劇場映画デビュー作なのだが、宮崎監督は昨年の『風立ちぬ』で「引退宣言」しているので、『カリオストロの城』を何らかの形で同時代の記憶としている人は、ひとりの映画作家のデビューから引退までをほとんどリアルタイムで目撃したことになる。

 ちなみに僕は宮崎監督のテレビアニメ「未来少年コナン」をリアルタイムで見て熱中しているが、ルパンにはさほどの思い入れがない。宮崎演出の「死の翼アルバトロス」や「さらば愛しきルパンよ」も高校生になってから友人に借りたビデオで見ているが、僕はルパンをほとんどリアルタイムでは見ていなかったのだ。民放で夕方に放送していた再放送などはわりと見ているような気がするけど。伝説になっているルパンのファーストシリーズというのは幼いながらもおぼろげな記憶があって(再放送かもしれないけど)、これは子供にはあまり面白くなかったな。

 『ルパン三世 カリオストロの城』をリアルタイムで観た人は、当然だがその後の宮崎駿の活躍などまったく予想することなくこの映画を観ていたわけだが、今から同じ映画を観ても、我々はもう既に宮崎駿のその後の作品を知っている。だから映画のどこを観ても、この映画の中にその後の宮崎作品と同じモチーフを見つけて関連づけてしまうのだ。クラリスはその後の宮崎アニメのヒロインの原型なのだが、これが引退作となる『風立ちぬ』まで一貫しているところがちょっとスゴイね。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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