日本は少子高齢化で沈没する

出生率の推移

 日本の少子高齢化と人口減少が猛スピードで進みつつある。死ぬ人の数と生まれてくる人の数が釣り合っていれば、人口は減らないし高齢化も進まない。だが新たに生まれてくる子供の数が減れば、人口は減り、老人ばかりが増えていく。少子化こそが日本の少子高齢化の根本原因なのだ。

 日本の人口は現在1億2,700万人。これは多すぎるから、減っても構わないのだと主張する人もいる。日本は幕末の人口が3,000万人ぐらいだったらしい。そこまで減らすのは極端にしても、人間が減っていけば使用するエネルギーの量も減って、それこそ原発に頼らなくても自然エネルギーを利用した循環型社会を築きやすくなるかもしれない。

 ただし日本のように人口が自然減少している状態では、人口構成の中で高齢者の割合が増えて、若年層の割合が小さくなっていく。労働人口の減少を高齢者の定年延長などで賄うつもりのようだが、それは結局のところ日本全体で老老介護をやりましょうという話だ。こんなものはいつまでも続かない。身も心も疲れ果てて、ヘトヘトになってしまうだろう。

 要するに現在の社会制度では、とても追いつかないのだ。だから今後は社会制度そのものを、少子高齢化と人口減少に備えて作り替えていく必要がある。そのための時間稼ぎのために、人口減少の速度はなるべくゆっくりの方がいい。物事がゆっくりと進めば、考える時間もできる。変化に順応する時間もできる。

 政府の有識者会議は、50年後の総人口を1億人程度で維持したいと考えているらしい。50年かけて人口が2割減るわけだ。それからさらに50年たてば、日本の人口は8,000万人なる。同じように50年ごとに2割ずつ人口が減れば、200年後の人口は5,000万人だ。こうして「人口が減ってもいいじゃないか」と主張する人たちが言うような、こぢんまりとした日本が出来上がる。

 なんでも50年後に日本の人口を1億人にするには、2030年頃の出生率が2.07になっていなければならないらしい。これはまるっきり無理な話なので、おそらく日本の人口は50年後に1億人を大きく割り込むことになるのだろう。こぢんまりとした小さな日本は、ひょっとしたら現在の子供たちが老人になる頃には実現しているかもしれないのだ。でもそれは、どんな日本なんだろう。おそらくかなり悲惨で過酷な社会になっていると思う。

 20年後や30年後の日本は、今より確実に貧乏な国になる。我々の子供たちは、もう我々と同じ豊かさを享受することが出来ないのだ。どれだけ熱心に働いても、老人たちがその利益に群れたかり、強引に奪い取って貪り食うような社会になっている。少子高齢化で人口が減少していく社会というのは、そういう嫌な世界なのだ。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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