中国はまだまだ貧しい

収容病棟

 午後は試写2本。1本目はニコロ・パガニーニの伝記映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』。主演はヴァイオリニストのデイヴィッド・ギャレットで、彼が製作総指揮と音楽も担当している。クラシック音楽の有名な作曲家は、当時のロックスターだった!という解釈はさほど珍しいものでもないと思うのだが、この映画はパガニーニの出で立ち、ライフスタイル、演奏会の様子までまさにロックスターそのもの。演奏ツアーに出かければホテルの周辺をグルーピーが取り囲み、コンサートでは最前列の女性ファンが失神し、これを快く思わぬ人たちがボイコットを呼びかけるデモ行進をする。

 でも全身黒ずくめのロングコートで、長髪を振り乱しながらステージパフォーマンスをする姿は「偽ベートーベン」の佐村河内守にもちょっと似てるような……。

 『パガニーニ』はちょっと長くて2時間を少し超える映画だったのだが、上映開始時に映写トラブルで5分ぐらい遅れた。映像と音声が合わずにずれてしまったのだが、デジタル上映でもこんなことが起きるんですね……。珍しい事故だと思うので、ちょっと驚いた。この日は再生デッキの調子が悪かったようで、この後も演奏会のシーンで一瞬(1〜2秒?)画像がストップするトラブルも。これは完全に止まってしまうことなく復旧したけど、少しハラハラしました。

 2本目は渋谷に移動してワン・ビン監督の『収容病棟』。前作『三姉妹〜雲南の子』は映像が素晴らしかったのだが、今回の映画は基本的に舞台が精神病院の中だけに限定されているため、映像の面白さというのはあまりない。映画後半に患者のひとりが退院して家に戻るシーンがあるのだが、不潔で殺風景だと思っていた精神病院の中と同じぐらい、この患者の家も不潔で殺風景なのには驚いた。中国は中核都市が開発されて近代的なビルが次々に建っているけれど、内陸部はまだまだ貧しい。しかも、途方もなく貧しい。この貧しさがいずれは開発によって平準化されるんだろうか? そうなればすごいことだけど、どうも期待薄のような気がするけどなぁ……。

 『収容病棟』は4時間の映画なので、午後4時からの上映で終わったのは8時過ぎ。(途中に休憩もあったしね。)帰宅したら9時過ぎで、それから資料を整理したり、風呂入ったりしていたらいつになく遅い時間になってしまった。やはり夕方以降の試写は、なるべく避けたいなぁ。そうも言っていられない事情もあるんだけど。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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