日本国憲法をリライトする

日本国憲法をリライトする

 明日は憲法記念日なので新聞ではそれ関連の社説で各紙にぎわっていると思うし、ネットでも「憲法を改正すべきだ」「憲法を護れ」と小うるさい議論が行われていると思う。でも憲法についてああだこうだど言っている人たちって、現行憲法を全部ちゃんと読んだことがあるんだろうか。特定の条文、例えば憲法前文だの第9条だのを取り上げて、それについてあれこれ個別に論じているだけなんじゃないのかな……。

 そんなことを考えて、僕は昨年のちょうど今頃に、日本国憲法のリライト作業というのをやっていた。日本国憲法は戦後すぐ、現代仮名づかいがまだ定着する前に作られた。ベースになっているのがGHQから出された英文草案だったためか、本文は翻訳調の回りくどい言い回しも多い。また本文中で用いられている言葉も、他の日本語の文章ではほとんど見ることができない独特のものがあったりする。

 僕は日本国憲法について、少なくとも原文の旧漢字と旧仮名づかいを、新字と新仮名づかいに直した方がいいと思っている。でないと現代の日本人には、自分たちの憲法が読めないのだ。回りくどい言い回しはわかりやすく改め、戦後すぐの「口語文」を、21世紀に生きる日本人にもきちんと通じる言葉に書き改める必要もあると思う。こうした作業をなおざりにしてきた結果、硬直な憲法条文を「解釈」によってどうとでも運用できてしまうという悪弊が生まれていると思うのだ。そういう意味で、僕は「改憲派」だ。

 文章のリライトというのは結局「解釈」なので、僕の憲法リライト作業は、僕なりの憲法解釈であり憲法理解でしかない。わかりやすく表現を噛み砕こうとした結果、本来の意味とは違うところに意味をねじ曲げてしまっている部分もあるのかもしれない。でもこうしたリライト作業は、やはりやった方がいいと思うのだ。憲法を改正するなら、まず言葉づかいを直すことからはじめてほしい。憲法9条を改正する云々という個別の議論は、さらにその後で構わないんじゃないかな。

 僕が行った憲法リライトの結果は「日本国憲法をリライトする」という電子書籍にまとめた。興味がある方はぜひ読んでみてください。その上で「この条文はこういう言い回しにした方がいいよ」という提案があれば、今後時間をかけてさらなるリライトや修正作業をしていきたいと思います。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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