Canon PowerShot TX1のこと

Canon PowerShot TX1

 部屋のガラクタ置き場からこんなカメラを引っ張り出してきた。Canon PowerShot TX1という珍品カメラ。発売は2007年4月だから、今からちょうど7年前のカメラです。35mm換算で39mmから390mmの光学ズーム。デジタルズームが4倍なので、合わせて最大40倍。(ただし僕はデジタルズームをまったく信用していないので使わない。)1/2.5型のCCDで有効画素数は7.1M。僕は発売の翌年、これをAmazonで24,800円で購入している。

 このスタイリングでだいたい察しはつきそうだが、セールスポイントは動画撮影機能だった。ハイビジョン撮影ができたのだ。もっとも僕はこの頃まだ、ハイビジョンのテレビを持っていなかったので宝の持ち腐れ。ほとんど動画は使わずに、もっぱらいコンパクトな高倍率ズーム機として使っていた。今となっては光学10倍なんてオモチャみたいなものだけど、当時はすごかったのです。ネットでこのカメラの記事を検索すると「超望遠」とか書いてあって笑っちゃうけど、当時はそういう認識だったのだな。

 もっとも今のコンデジで「10倍ズーム」をうたう製品も、広角側を強化して、その分望遠側で倍率を稼いでいるものがほとんど。光学ズームで390mm相当というのは、じつは今でも結構イケてるスペックなのかもしれない。ただしレンズの玉が小さいので、望遠にすると映像のクオリティはやはり落ちちゃうけどね。これは他のコンデジでもすべて共通して言えること。

 久々に取り出して電池を入れたら、まだちゃんと動いたのに感動。まあ壊れてしまい込んでいたわけではないので、当たり前と言えば当たり前か。ただし電池はまるっきり消耗しきっていて、1〜2枚撮影したらいきなり電池切れの警告サインが出た。

 このカメラにとって最大の欠点は、じつはこのバッテリーなのだ。NB-4Lという薄形のバッテリーだが、薄形で小さいということは容量が少ないという意味。僕が現在使っているGRD2はバッテリーが十分に充電されていれば370枚の撮影が可能で、普段は予備バッテリーを持ち歩く必要がない。EX-H20Gなどは、カタログスペックでなんと600枚も写真が撮れることになっている。だがPowerShot TX1は、カタログ数値でもたった160枚しか写真が撮れないのだ。

 今も愛用しているCanon IXY Digital L2がカタログ値で120枚だけど、使用した実感としてはTX1の方が早くバッテリー切れになったように思う。TX1は動画を撮ることがあるから、それで電池を食う。さらにズーム機なので、本体には物理的に動かすところが多い。そんなことが、電池切れを早めていたのかもしれない。

 それでも僕はこのカメラを、わりとあちこちに持ち歩いて使った方なのだ。そのせいか、本体にプリントされている印字の多くが擦り切れてはがれている。(印刷が悪かったというのもあるんだろうけど。)予備の純正バッテリーを1個と、互換バッテリーを1個(これは頼りになりそうにないけど)も持っている。せっかくなので、時々は取り出して使ってやろう。

 なおこのカメラが珍品である理由は、このカメラに後継機種が現れなかったことによる。Canonのコンデジの歴史の中に現れた突然変異の異端種であり、これはこの1機種だけ出て消えてしまったのだ。ユーザーの中にはTX2を期待する人もいたと思うのだが、それはついに現れなかった。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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