フィリップ・シーモア・ホフマン死去

その土曜日、7時58分

 俳優のフィリップ・シーモア・ホフマンが亡くなったというニュースを見て驚いた。1967年生まれだから僕の1つ年下だ。まだ46歳だった。死因は薬物の過剰摂取だったというのだが、いったい何があったのか。ニューヨークの自宅アパートのバスルームで、腕に注射器の針を刺した状態で発見されたという話もあって、なんだか壮絶だなぁ……。

 僕がホフマンに注目したのはポール・トーマス・アンダーソン監督の『ブギーナイツ』(97)だった。それよりずっと前に『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(92)に出演していたらしいのだが、これにはまったく記憶がない。この映画で憶えているのは、アル・パチーノであり、クリス・オドネルであり、ワンシーンだけ出演していたガブリエル・アンウォーだった。パチーノはともかくとして、この映画の出演者でその後一番目立った飛躍を遂げたのはホフマンだろう。

 他にも僕が観ているはずなのだが、まったくホフマンを意識していなかった映画はたくさんある。『ブギーナイツ』以降は画面に登場すれば「あいつだ!」とわかったはずだが、それでも特にひいきにしていたというわけではない。上手い役者なので、脇役だとそこにぴったりはまり込んで、かえって目立たなくなってしまうのかもしれない。

 だが彼の上手さは当然誰もが知っているわけで、主演映画が何本も作られている。その中でも凄味を感じさせたのは、アカデミー賞を受賞した『カポーティ』(05)や、『その土曜日、7時58分』(07)、最近だと『ザ・マスター』(12)もすごかった。『ミッション:インポッシブル3』(06)では主人公と対決する悪役を演じていたが、アート作品からハリウッドの大作映画まで何でもござれという幅の広い俳優だったな……。

 46歳はまだ若すぎる。50代、60代になったホフマンの芝居が観てみたかった。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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