ウディ・アレンは意地悪ジイサン

ブルー・ジャスミン

 今日は朝4時に起きて昨日観た映画の感想を書き、ブログ版の映画瓦版を更新。(ブログ版には感想のうちのあらすじしか書いてませんので、全部読みたい方はメルマガの購読をお願いします。)その後は電子書籍として準備している原稿に手を入れたりしていたのだが、これは今月中に出す目標は果たせそうにないな。何しろ1月は明日で終わりだもん……。そう、明日で終わり! 1月が終わってしまうのだ! まったく年取ると、時間がたつのが早くなるよ。

 午後は試写2本。1本目は京橋でリバー・フェニックスの遺作であり、没後21年目にして公開される主演最新作『ダーク・ブラッド』を観る。リバーは今観てもカリスマ性のあるいい役者だと思うけど、映画としてはやはりどうしようもない未完成品ではある。未撮影部分を監督自身のナレーションで補うのだが、それが痛々しい。監督は冒頭で「これは2本しか脚がない椅子に、後からもう1本の脚を付け加えたものだ」と語っている。「脚が1本足されたことで椅子はなんとか立っていることができるようになった。だが4本目の脚は永久に現れず、これは未完成のままだ」とも。物語は風変わりなスリラーで、リバーは裁くに迷い込んだ中年夫婦を捕らえてしまう悪役。GWにユーロスペースで公開とのこと。

 2本目の映画はウディ・アレンの新作『ブルージャスミン』。アレンの最近の映画を全部観ているわけではないのだが(撮影ペースがすごく早いんだよ!)、僕が前回観たのは『恋のロンドン狂騒曲』だったかな……。登場人物たちが全員恋をするが、誰も幸福にならないという辛辣なラブコメディ。観たときは「ウディ・アレンは意地悪なジイサンだなあ」と思ったのだが、その思いは今回も同じ。しかしこの底意地の悪さが、アレンの最近の芸風なのだろう。意地悪が徹底的に洗練されていて、観ていてつい気持ちよくなってしまう。

 今回の映画は主演のケイト・ブランシェットがアカデミー主演女優賞候補になっているそうだが、これはマジでアカデミー賞ものの熱演。はっきり言って、この役をこれほどエレガントに、憎たらしく、哀れに、滑稽に演じられる女優が他にいるとは思えないほど、彼女は役になりきっていた。ラストシーンは彼女のクローズアップで終わるのだが、彼女が「ブルームーン……」とつぶやいたその瞬間がこの映画のクライマックスだと思う。5月10日より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか。

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