「手塚治虫物語―漫画の夢、アニメの夢〈1960~1989〉」

手塚治虫物語下

 「手塚治虫物語―オサムシ登場〈1928~1959〉」に続いて、一緒に借りていた「手塚治虫物語―漫画の夢、アニメの夢〈1960~1989〉」を読み終えた。朝日新聞社から出ていた「手塚治虫物語 (1960-1989)」の文庫版だが
、字が小さくて読みにくいというのは「〜オサムシ登場」と同じ。これは単行本サイズで読むべきものだろう。現在この第3部は金の星社から新装版「手塚治虫物語―アニメの夢1960~1989」が出ているが、値段が4千円近いので普通の人は買わないと思う。学校図書館や公共図書館などで買うべき本だろうな。

 「手塚治虫物語」は手塚治虫の視点から彼の仕事を描いているので、登場する編集者やスタッフなどは一部を除いて匿名になっている。これは「ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜」で全部実名になっているものを読んでいるので、少しオブラートがかかったマイルドな印象を受ける。これを読むとわかるのは、「ブラック・ジャック創作秘話〜」が「手塚治虫物語」との間でネガとポジのような反転した図像になっていることだ。「手塚治虫物語」は手塚治虫の視点から彼の仕事を描いているが、「ブラック・ジャック創作秘話〜」は同じ事柄を編集者の視点から描いている。「手塚治虫物語」で匿名だった編集者やスタッフは実名になり、手塚治虫の周囲にいる生々しい人間たちのドラマが浮き彫りになってくる。

 「手塚治虫物語」は手塚治虫が亡くなった後、手塚プロダクションのスタッフたちが関係者たちに取材して作り上げた「手塚治虫の公式伝記」だ。今後も手塚治虫について書こうとする人は、この「手塚治虫物語」を基礎資料にせざるを得ないだろう。ある意味、これは手塚治虫伝の決定版だと思う。日本の戦後マンガ史もアニメーション史も、手塚治虫の存在抜きには語れないからね……。

 手塚関連本では皆河有伽の「日本動画興亡史 小説手塚学校」の続きを期待しているんだけど、出るのかなぁ。なんか待ってても出そうにないですね……。


 昼過ぎにメルマガを発行していないことに気付いてあわてて発行手続き。その後近所のラーメン屋で遅めの昼食を取り、買い物して帰宅した後、今年初のプール。疲れたよぉ……。

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