映画|さよなら、アドルフ

13120401l 敗戦直後のドイツ。ナチス高官の両親が逮捕され、取り残された子供たちがハンブルクに住む祖母の家に向かう。その距離は900キロ。戦争後の荒んだ世界の中で、誰も庇護してくれるものを持たない子供たちの旅は過酷を究める。14歳の長女のローレの肩には、妹と双子の弟、そして赤ん坊の命の重みがずっしりとのしかかっているのだ。

 やがて知るのは、自分たちが聖なる戦いだと信じていた戦争の汚い裏側。ナチスがユダヤ人を虐殺していたという事実。しかも収容所の写真には父の姿があった。あの優しくて子煩悩な父は、収容所で指揮を執る虐殺者だったのだ。そんな旅に、どういうわけかひとりのユダヤ人青年が合流する。ナチス式の教育でユダヤ人嫌いになっていたローレだったが、彼女は少しずつ彼に惹かれて行くのだった……。

 ドイツの戦後の混乱をモチーフにした作品であり、思春期の少女が迎える性の目覚めの物語であり、無垢な少女が汚れていく物語であり、ロードムービーでもある映画。主人公ローレを演じたサスキア・ローゼンダールが素晴らしい。無垢であどけない少女から、男を色仕掛けで籠絡しようとする年増女の表情まで見せる。1999年生まれだから、役の年齢よりだいぶ年は上なんだろうけど、いや、それでもこれはスゴイ。

(原題:Lore)

1月11日(土)シネスイッチ銀座

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投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 映画

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