「モトイキ勉強会!」に参加

R0016137 巣鴨聖泉キリスト教会で開催された「モトイキ勉強会!」に参加してきました。「モトイキ」とは八木谷涼子さんの新刊「もっと教会を行きやすくする本」のことで、この日は著者の八木谷さんや担当編集者を十数人の牧師さんたちが取り囲んで、活発な意見交換が行われておりました。僕はまったく部外者なのですが、今回は野次馬として参加。日頃TwitterやFacebookでやりとりしている何人かの牧師さんに、直接お会いできるのが楽しみだったんですけどね。もう何年もネット上では知り合いだったのに初めてお会いする方などもいて、ちょっと嬉しい機会となりました。

 勉強会の中身については、教会運営にまつわるいろいろな悩みや問題というのがどこにでもあるのだなぁ……という気持ちで話を聞いていたのですが、本筋から脱線するように「こんなひどい教会があった」という話が出てくるのが面白かったです。教会に行ったら露骨に嫌な顔をされたとか、極端なことを言えば追い返されたとか……。「それって本当ですか?」という話なのですが、普通の人が意を決して近所の教会を訪ねたときにこんな対応をされたら、絶対にキリスト教が嫌いになるだろうなぁという話が結構出てくる。異端とかカルトの問題以前のこととして、これは困ったものだと思います。

 八木谷さんは長年の経験から「これをやれば新来者は二度と教会に来なくなる十項目を本に書こうと思ったんですが、今回はやめておきました」と言ってましたが、どうせなら書いちゃえばよかったのにね。八木谷版の「十戒」というのは読んでみたかった気もします。今度機会があったら教えてください。とりあえずこの日は2ヶ条だけ話題に上りましたが、八木谷さん曰く「新来者にいきなり金の話をすると効果てきめん」「教会内で裏表のある待遇格差を目の当たりにすればその新来者はもう来ない」とのことでした。八木谷さんはこれを「新来者を追い出す方法」として苦笑いしながら話してましたが、笑い事じゃないよね。結構無意識の内にやってしまいがちなことかもしれません。

 「教会はなぜ外部にアピールするのが下手なんだろう?」「なぜ外部に通じない内輪の言葉でいきなり話しかけてしまうんだろう?」というのが八木谷さんの問題意識のようで、これは僕も昔から常々感じているところではあるわけです。教会の中にいる人たちは、教会の魅力を誰よりも一番良く知っている。でもその魅力を、外部の人に伝えるための「言葉」や「方法」を持っていない。むしろ「自分たちの流儀」によって、外部の人たちとの間に高い壁を作ってしまっている面があるわけです。「モトイキ」はそうした壁を、具体的に目に見える一番ベーシックな部分で指摘した良書だと思います。「もっと新来者に増えて欲しい」と思っている全国の教会関係者、牧師さんや教会役員は必読ですよ。(まだアマゾンで取扱いがないのが残念ですけどね……。)

 本日の写真は日本橋三越本店前のクリスマスツリーです。

投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 日記

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