映画|映画 中村勘三郎

13120202l 昨年12月に57歳で急逝した、18代目中村勘三郎のドキュメンタリー映画。製作はフジテレビ。勘九郎最後の年、2004年に行ったニューヨーク公演の様子からはじまり、勘三郎襲名、全国の芝居小屋を回っての襲名興行、世界公演、突発性難聴を患っての休養期間、舞台復帰、がん発見から手術、そして急な死までをほぼ時系列に構成している。

 歌舞伎役者の映画なので、映画の中には勘三郎が出演した舞台の様子がたくさん出てくる。それはそれで素晴らしいのだが、舞台作品の魅力はやはり生の舞台を観てこそのものだと思う。僕は勘三郎の舞台を生で見ることはなかったので、映画を観ていて心を打つのは彼の人柄が見える稽古場やプライベートの表情だった。表情が豊かな人で、これは大勢の人が彼に魅了されるのも当然だなぁと思う。映画を観ていても、その人柄に引き込まれそうになるものね。

 歌舞伎の舞台稽古の様子や、舞台裏の様子もすごいと思った。歌舞伎の本公演というのは演出家なしで、役者同士が先輩から後輩へ、親から子へと芸の型を伝えていく。勘三郎自身が年配の先輩役者から真剣な表情で役を教わっている様子を見ると、ああ歌舞伎というのはこういう風に作っているのだなぁ……と感心してしまうのだ。

 時系列に進行していた映画は、勘三郎の死をきっかけに少しこの構成を変えてみせる。ここは見ていてホロリとしてしまった。勘三郎が先代から引き継いだ役者のDNAを、今後は息子の勘九郎や七之助が継承していくのだ。

12月21日(土)東劇

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投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 映画

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