映画|キリングゲーム

13112501l ボスニア紛争で出会ったアメリカ人兵士とセルビア人兵士が、戦争が終わって十数年たった今になってアメリカの森林地帯で殺し合いをするという話。出演しているのがデ・ニーロとトラボルタというのが見どころでもあり、同時にこの映画の欠点でもあるのだろう。大御所ふたりが主演となれば、この戦いは最初から引き分けになるのが半ば予想できてしまう。勝新と三船敏郎がダブル主演した『座頭市と用心棒』みたいなものだ。

 物語の発端となった事件が起きたのが1995年という設定だから、それから17〜8年たっている計算になる。当時30代や40代だった男たちも、すっかり老け込んでいい年になっている。それでもなお彼らは戦争の記憶を引きずり、それに縛られ続けている……という物語なのだが、戦争を引きずりながら彼らがこの10数年をどう生きてきたのかがよくわからない。このあたりはもう少し、細かなエピソードで肉付けしてくれてもよかったような気がするけどね。

 戦争は終わって平和な時代なのに……と言いながら、映画の中ではテレビやラジオのニュースなどで今なお起きている各地の紛争などの情報をインサートしていく。戦争は終わっていない。今もなおどこかで殺し合いが起きていて、そこで心を蝕まれていく男たちがいる。デ・ニーロとトラボルタが「戦争で心を病んだ男たち」には見えないのが、この映画の弱点なんだろうな。

(原題:Killing Season)

1月11日(土)新宿バルト9

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投稿者: 服部弘一郎 カテゴリー: 映画

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